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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-31 who is he?
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味が分からないように見せる。
「……どういうことだ」
「お前は不思議な点が多すぎた。ブレードを持つ時の癖と言い、言動といい、戦い方といいな。極めつけにお前は先ほどの戦いでまるで自分が戦争の中にいたようなこと言った」
麗矢は内心呻いた。
思わず呟いてしまったことなのだが、開放通信が拾っていたか。
もう言い逃れはできなかった。腹を括った。
「俺には前世の記憶がある。いや、そのあたりは曖昧なのか。……転生者か生まれ変わりと言った方が正しいのかもしれないな」
「転生者? 生まれ変わり?」
一夏が疑問に思っている。
それもそのはず、自分でさえもありえないと思っているのだから。
しかし、それが現実なのだ。現に俺はそう体験している。
「ここでは前世の俺と今の俺と仮定しよう。……前世の俺は昭和時代の戦争をすべて生き抜いていた。満州事変からの激動の時代を。太平洋戦争まで。歴史に乗っているあの大きい戦争だ。そこで前世の俺は機関銃と日本刀だけで何人もの人を殺していった。それこそ何千人とな。」
あまりに重くつらく悲しい過去に実際に起きた出来事。
今の人たちは教科書を見て、こんなことがあったのかと感慨深く思うだけ。
麗矢は違う。前世の記憶を持っているだけに過去の出来事が、フラッシュバックしてくる。
殺された人々の悲痛な叫びや仇を見る目、憎しみのこもった眼を数えきれないほど見ているのだ。
「……前世の記憶を持っているだけに今の俺はそれに精神を引っ張られて、周りの子供よりも大人らしかった。下手すれば大人より大人らしかったかもしれないが。そんな俺は疎まれる存在だった。
楯無だけは優しかったが今の俺はそれが壊れることが怖かったんだ」
「――――そんなことっ!!」
「やめろ、楯無。分かっていたさ、お前だけは俺の味方でいてくれるって。……だけど、当時の俺は周りに迷惑をかけたくなかったんだ。親も夜逃げした。借金を息子である俺に全部渡してな。……だから逃げた。」
楯無の反論を抑えてさらに続けられる麗矢の独白。
それはあまりにも想像を絶するもので、一夏は吐き気を催した。ほかの人も例外ではない。
そんな中でも千冬は常に冷静だった。
市場を自分の心の奥底に押し込んで、客観的な立場を保つ。
「――――そうか。これでお前に対する疑問が一つ溶けた。もう一つだ、何故一夏の命まで狙った」
来た。
大きく話はそれていたが、これが一番大きな本題だろう。
返答次第では殺すと、千冬から放たれる殺気が云っている。
麗矢の頬から汗が滴り落ちた。
夏の季節にそれなりに多い人数で一つの部屋にいると熱気がこもってくる。
今なら外の方が涼しいのかもしれない。
と、逸れたことを考えながら口
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