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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第四十二話    『シホとエミヤの邂逅』
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った結界破壊。
こうでもしないと皆が脱出できないから。
そこに先ほどアーチャーさんが拘束した管理局の少年が声を張り上げながら、

「くっ…これは“マグダラの聖骸布”! お前は一体誰だ!? なぜこの布を使える!?」
「私は闇の書の主だ」
「なっ!」

少年は本当に驚いているようね。
でもどうしてこの武装の名前を知っているの?
私の思いを他所に少年は話を続ける。

「なら、なぜ闇の書の完成を目指す!?」
「何を聞くかと思えば…完成すれば大いなる力が手に入るのだろう? ならば答えは一つだ」
「違う! その闇の書は、そんな生易しいものじゃない!」
「敵の言葉など聞く耳持たんな。そんな事より今からこの結界を破壊するのでな。そこで大人しく見ているがいい。魔力を蒐集されないだけよかったと思え小僧」

なかなかの悪役ぶりですね…。記憶を失う前は役者の仕事にでもついていたのではないのか、と思わせるほどの演技だ。
だけどそこで前に魔力を蒐集していいと言ったシホちゃんが飛んできた。
その姿はどうやら甲冑を纏っているようで、あの時の覚醒からデバイスも目覚めたのだろう事が伺える。

「アーチャー…。いえ、エミヤ。あなたがなんでここにいるの?」
「エミヤ? それが私の名だと」
「ええ、そうよ。あなたは英霊エミヤ」
「済まない。今の私は記憶喪失なのでね。君の望む回答はできそうにない」
「記憶喪失…(話には聞いていたけど本当にないみたいね)」

どうしてシホちゃんはアーチャーさんの事を知っているのだろう?
それにエミヤ? それがアーチャーさんの名前?
でもどうしてシホちゃんのファミリーネームと同じエミヤなの?
私が混乱している中、そこで一瞬シホちゃんは私に目を向けてくる。
私とアーチャーが話し込んでいる今がチャンスだと目は語っていた。
それで私は結界破壊の魔法を放つ準備と同時に旅の鏡を展開しシホちゃんの背後からリンカーコアを摘出する。

「ぐっ…! これは!?」
「しまった! シホ!」
(ごめんなさい、シホちゃん…)

そう心の声で謝罪し、

「油断して、いた…あ、あああああーーー!!」

見る見るうちにシホちゃんのリンカーコアから魔力が闇の書に吸収されていき40ページ以上は溜まっただろう。
やっぱりすごい魔力保有量…。やろうと思えばまだページは埋まるけどこれ以上はシホちゃんが死んでしまう。
だから苦しそうにしながらも屋上に横にさせた後、

「湖の騎士。撃て、決壊魔法を!」
「はい! 眼下の敵を打ち砕く力を、今ここに…!」

そして闇の書から雷が発せされ、

「………撃って、破壊の雷!!」

天から降り注ぐ雷に結界は破壊された。
そしたら結界から脱出してきたのかシグナム達が急行してき
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