第四章、その7の1:いろんな準備
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散らせないで居た。激しき瞳が見詰める中で天幕の会話は大いに盛り上がる。
略奪と陵辱こそが生業であると知った彼らの話を聞く傍ら、元はタイガの森の衛兵であった男は話にも加わらず、天幕の隅にて一人沈黙を保っていた。
(・・・何れは村だけでは満たされぬだろうな。となると、矢張りあの森を襲わねばなるまいか・・・)
故郷ともなる森が蹂躙される光景を想像しつつも、己の命、そして此処までの道すがら自然と集まった仲間らの命のためと思えば、その光景は甘受せざるを得ないものであった。背反する思いを抱えながら、男は静かに仲間らの愚かな表情を見詰めていた。
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