ルグルー回廊
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橋から落っこちんなよ?」
「落ちるか、ボケェ!つうか、この橋からどうやって落ちるんだよ!!ちゃんと柵があるだろ!」
「いや、わからないぞ。キリトが間違えて足を滑せてこけたり、俺に転ばされたり投げ飛ばされたりしたら落ちるかもしれないぜ」
「最後のほうはもう完全に意図的だよな!!」
「二人とも、コントなんてしてないで急ぐよ!追いつかれちゃうよ!」
リーファはふざけた話をしている二人に注意した。それでゲツガ達は苦笑した瞬間、上を二つの光点が通り過ぎて自分たちの数十メートル先に落ちた。落ちた場所は爆発を起こしてから地面盛り上がり大きな壁が形成され、行く手を阻まれた。
「やばっ……」
「な……」
「デカッ……」
ゲツガは一瞬止まろうと考えたが止まらずに高く跳躍する。そしてそのまま拳を壁に叩きつけた。キリトもゲツガと同じように剣を壁に叩きつけていた。しかし、キリトの剣は弾かれる。ゲツガの拳は壁を大きく揺らしただけで傷一つつかなかった。
「……壊れない……」
「無駄だよ、二人とも」
「それを攻撃する前に言ってくれたらうれしかったな……」
キリトは恨めしそうな顔をして倒れていたからだを起こす。
「君達がせっかちすぎるんだよ。これは土魔法の障壁だから物理攻撃で破壊することはほぼ不可能。攻撃魔法を大量に打ち込めば破壊できるけど……」
「その余裕はなさそうだよな……」
そう言ってキリトは後ろを向く。ゲツガも向くとちょうど血のような深紅の鎧をを纏った集団の戦闘が橋のたもとに差し掛かるところだった。
「飛んで回り込むのは……無理なのか。湖に飛び込むのはあり?」
「ナシ。ここの湖には超高レベルの水竜型モンスターが棲みんでるらしいから無理。ウィンディーネの援護なしに水中戦は自殺行為よ」
「じゃあ、ここは戦うしかないわけか」
そう言ってゲツガは折りたたまれた弓を開く。
「ま、それしかないな」
キリトも剣を握りなおしていた。
「それしかないんだけど、ちょっとやばいかもよ……。サラマンダーがこんな高位の土魔法を使えるってことは、よっぽど手練のメイジが混ざってるんだわ」
「メイジね……」
そう言ってサラマンダーのパーティーを見る。パーティーはメイジが九人、盾だけを持ったやつが三人、後は分厚い鎧を着込んだ巨漢が巨大な盾とメイスを所持した奴。そいつらのどう戦うか考えているとキリトが言った。
「リーファ、君の腕を信用してないわけじゃないけど……ここはサポートに回ってくれないか?」
「え?」
「俺たちの後ろで回復役に徹してほしいんだ」
「ま、それが妥当な策だな。そしたら俺はメイジを相手するか……。リーファ、俺は回復させ
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