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ルグルー回廊
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のを待つ。数秒経つと金属音が耳に金属音がかすかに聞こえてくる。その方を見ると小さな赤い目のようなものがチラッと見えた。キリトも見えたようで呟く。

「あれは……なんだ?」

「何?まだ見えてないでしょ?」

「いいや、プレイヤーじゃないけど、何か飛んでる……」

「なんだあれ?コウモリ……」

 キリトが呟くとリーファもその方を目を凝らして見ている。そしてコウモリに気付くと素早く窪みから出た。その瞬間、ゲツガはコウモリに向けて飛び出す。コウモリとの差を一気に縮めたゲツガはコウモリを掴み、握り潰した。振り返ってリーファのほうを見ると何かスペルを唱えていたのか周りに何か色々な単語が回っていたが消えて、ポカンとしていた。

「おい、リーファお前がそんなに慌てて飛び出すんだからこいつは相当レアなモンスターかトレーサーのどっちかなんだろ?」

 そう言うとリーファはようやく戻ってきて言う。

「う、うん。そいつはトレーシングサーチャーよ!それよりここから急いで離れないと!!」

 そう言って走り出した。キリトもその後についていく。少し離れていたゲツガは小さく跳ねながらキリトたちを追う。追いつくとキリトがなぜはするのかリーファに聞いていた。

「さっき、ゲツガ君が潰したのはトレーサーっていう使い魔で敵に情報渡してるって前に言ったよね!」

「ああ!それで!」

「さっきの使い魔は火属性だから接近してるのは……」

「「サラマンダーか!」」

 ゲツガとキリトは同時に叫ぶ。リーファも頷く。後ろの方ではガシャガシャという金属がぶつかり合う音がどんどん近づいている。後ろを見ると、ぼんやりと赤い光が見えた。

「急ごう。追いつかれる前に」

 ゲツガ達は少しでも追いつかれないようにスピードを上げた。ゲツガもSAO内では当たり前のように移動していた壁を飛び跳ねながら移動する。

「ゲツガ君、何であんな変な移動方法で速いの!?」

「変とはひどいだろ!それよりももうすぐでこの道を抜けるぞ!!」

 そう言った瞬間、ゲツガはさっきまでの移動方法をやめて、走る。すると、大きな湖のある開けた場所に出た。キリトが言った。

「お、湖だ」

「ああ、しかも中心に町がある。あれがルグルーか……早く行こうぜ!そうしないとサラマンダーに追いつかれる!」

 そう言って舗装されてきた道をどんどんと進んでいく。そして湖のところまで来ると中央にある石造りの橋に向かう。そしてその奥には大きなルグルーの門が見える。あの門をくぐれば勝ちだ。

 後ろを向いてもサラマンダーかと思われる集団の灯りはまだ相当な距離がある。ゲツガ達は橋の上を更に力を込めてかける。

「どうやら逃げ切れそうだな」

「ああ、でも気緩めて
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