第三話
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「任せてください。妖夢・鈴仙、どこか心当たりはないか?」
「ちょうど別れたの所で食料庫のようなものを見ました。そこに行ってみましょう」
一同はそのまま妖夢の先導で食料庫に向かった。
数分後
妖夢が見つけたのは中規模の食料庫だった。中には良質な状態のものも多く残っており、当分は餓死を免れそうなほどの食料が確保できた。
「これで何とかなるわね……一人じゃ持ち切れないし、手伝ってもらってもいいかしら?」
「いいですよ。ちょうど台車いくつかもありますし、一回で持って行けそうですね」
「助かるわ」
「いえいえ」
四人は台車に積めるだけの食料を台車に積むと、紅魔館へと向かった。
数分後、俊司たちの目の前には赤を基調としたきれいな洋館が現れていた。
「さあ、着いたわよ」
「はあ……さすがにこの量を運ぶのはしんどいな……それにしても、あの湖をあんなやり方でわたるなんて……」
「そうですね……」
「あ!おかえりなさい咲夜さん!」
へとへとになった四人を迎えたのは、中国のチャイナ服のような服装をした門番だった。
「あら、今日はきちんと起きてるのね美鈴」
「はい!寝てたら何されるかわかりませんから……」
「何か言った?」
「いえいえ何も……ところで、後ろにおられるのは白玉楼の庭師さんと、永遠亭の兎さんに……外来人……?」
「あ……」
美鈴は明らかに不審そうな目つきで俊司を見ていた。
一瞬溜息をつきそうになった俊司だったが、それをフォローするかのように咲夜が説明を始めた。
「彼は里中俊司君。私たちの味方よ。革命軍じゃないわ」
「え!外来人の方にも、そのような方がいたんですね……」
「よく言われます」
「まあ、状況が状況ですしね〜。申し遅れました、私は紅魔館で門番を務めています……」
「紅美鈴さんですね」
言う前に名前を言われた美鈴は少し驚いていたが、なぜかすぐに安心した表情になっていた。
「よかった〜。外来人のかたに私達を知ってる方々がおられるのは知ってたんですけど……前に戦闘中に『中国』って呼ばれた気がして……私だけ別の名前になってたんじゃないかって心配してたんですよ」
「あ〜」
実際そう呼んでいる人が多いことは黙っておこうと思った俊司であった。
「それにしてもすごい量ですね」
「これだけあれば当分はもつでしょ?じゃあ私達は中に運んでくるから、あとよろしくね」
「任せてください!」
俊司たちは美鈴に別れを告げると、食料を持って中に入って行った。
「ただ今戻りました」
「おかえり
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