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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
C〜家族旅行…衛宮家
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彼のような人が見つかってよかった。
きっと、幸せになってくれる。
side なのは
私達が今日泊まるのは私がこの家にいたときに使っていた部屋。
ベッドでは三人も寝られないので布団を床に敷いている。
「士郎君、お父さんとなに話してたの?」
「なのは……聞いて、いたのか?」
何だろう。凄く焦っているのがわかる。
「ううん。お母さんがね、“男の会話だから聞いちゃ駄目”って言うから」
「ならいいんだ……」
「おとこのかいわ?」
ヴィヴィオも興味を持ったようだ。
「ヴィヴィオも気になる?」
「うん!」
「教えて…くれる?」
実際のところ、私もとても気になっている。
「……その内わかる」
「えー、いまききたいー!」
「ヴィヴィオ、楽しみは後にとっておいたほうが喜びが大きくなるんだぞ」
「うー……わかった。がまんする」
結局なんだったんだろう……?
「それよりごほんよんで!」
「本か……確かあの辺に……あった!」
「ほう、桃太郎とはまた懐かしい物を」
小さい頃の物を捨てないでとっておいたのがこんなところで役にたった。
「それじゃ、はじまりはじまり。昔々、あるところに……」
…………………………………………………………………
「……寝ちゃったみたい」
「ああ。あんなにはしゃいでいたんだ。疲れたんだろう」
「そうだね……」
と、士郎君は鞄から小さな包みを2つ出した。
その内の1つをヴィヴィオの枕元に置いた。
「それは……?」
「クリスマスプレゼントだよ。なのは、君にはこれを」
「ありがとう。いま開けてもいい?」
「ああ」
包みを開けると出てきたのはネックレス。宝石がついているが、私はそういうことには疎いので、何の石かわからない。
「これはアクアマリン。3月の誕生石で幸福の象徴とされる」
「私達三人にぴったりだね……」
しかし、困ったことに私はプレゼントなんて用意していない。
お返しがない……と悩んだが、あることを思い付いた。
「ね、士郎君。私からもプレゼントがあるんだ。出すから少し目を瞑って」
「……よくわからんが、目を瞑ればいいんだな?」
私は士郎君の目の前に行き、目を瞑る。そして、唇を触れ合わせた。
「………!?」
どれくらい時間がたっただろうか。よくわからない。息苦しくなったところで唇を離した。
「ぷはっ……」
「な、なのは……?」
「えへへ…メリークリスマス!おやすみなさい、士郎君!」
その夜は、中々寝付けなかった。
……………………
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