暁 〜小説投稿サイト〜
IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-30 intensify
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
い。
試合状況は一向に変わろうとはしない。
麗矢が攻撃、楯無が防御した後にカウンター。
カウンターを捌くか避けるかして再攻撃。
先ほどからこれの繰り返しである。
見ている側は暇でも、戦っている側にしてみれば一進一退の攻防が続いているのだ。
麗矢の攻撃は速く重い。
楯無は早く鋭い。
速度が速く一撃が重すぎる麗矢の攻撃と槍の突き出し、引き戻しの時間が早く鋭い一撃を放つ楯無。
どちらも相手の攻撃に当たるわけにはいかなかった。
だが、戦っている距離が近すぎる。
致命的なダメージこそはないものの、捌いたり、躱した時にシールドエネルギーを削っていっているのだ。じわじわと少しの単位ではあるが減っていっていることも確か。
こうなってくると麗矢の方が不利なのである。
ほとんどダメージは負っていないとはいえ、二連戦。
体力的にきついものがある。
それに加えて一瞬も気の抜けないこの状況。
集中し続けて、精神力も使っている。
麗矢は体力はすでに枯渇し、ほぼ気力だけで戦っていた。
楯無も同じようなもの。ただ違うのが、まだ体力はあること。
楯無が一旦距離を置いた。
それを許すまいとしたが、一瞬グラつきブラックアウトしそうになるが、何とか意識を給った麗矢。
しかし、その間の隙はとてつもなくこの戦いにおいて大きいものだった。
槍を前で二本重ね、瞬時加速。
通常の二倍、三倍の速さで麗矢に突撃する。
意識を回復させた麗矢だが、楯無の突撃を回避することが出来なかった。
まだ視界の周りが黒く、今高速移動しようものなら意識を失ってしまう。
しかしながら、それと同時に真っ向からぶつかってみたいとも思った。
ブースターはオーバーヒートを起こしていて使えない。
麗矢は超電磁砲をすべて後ろに向けて放つことで反動で前に動いた。
瞬時加速を使い、猛スピードで迫る楯無。
超電磁砲を後ろに放つことで推進力を得た麗矢。
二人はぶつかった。
閃光、そして轟音。
激突の衝撃で互いに後ろに弾き飛ばされる。
楯無は意識もあり、吹き飛ばされながら機体の制御をする。
麗矢は完全に意識を失っていた。
このままでは地面に激突してしまう。
ISはかろうじて解除されていないが、ボロボロである。
麗矢が死んでしまう恐れもあった。
「くっ……麗矢っ!!」
楯無が残り少ないエネルギーで瞬時加速を行使。
麗矢のもとへ行くが間に合わない。
管制室にいる面々も今からでは遅すぎる。
また、アリーナにいた一夏と鈴は意識を回復させたものの機体を展開できる状態にあらず。
誰しもが麗矢の死を覚悟した。
「…………ドライブイグニッション」
唐突に紡がれた言葉。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ