第九話
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
1通あったのでそのお返事はバーハラのほうに送ることにした。
それが届いて読まれる頃には兄上が14の誕生日を迎えているだろうから祝いの品を添えて送ったのだが、それは砂糖菓子(ただの砂糖の塊に過ぎない味なんだろうな)だったりする。湿気に弱かったりはしても腐敗しにくいので邪魔にはならないかなというチョイスです。
その資金源は2年ほど頑張ってきた水汲み作業への対価だったりする。
現場監督には鍛練の為なのと、ご迷惑をおかけしているかも知れないということで報酬は断っていたのだが、父上からこの前まとめて渡されました。
こういうのを断られると現場監督も困るのだぞって注意を受けました。すみません。
それのほとんど全部を使って買えたのはほんのわずかな量でした。砂糖はやはりこういう世界では貴重なんですね。
残ったお金とここ数週間で貰った作業対価で、買えるだけワインなどを買って現場監督と水汲み作業員に差し入れて感謝の意を表しました。
兄上への贈り物は自分で稼いだお金で、っていうのは駄女神に言われてのことなので少し癪な気もするが、たまには感謝しておこう。
水汲みは鍛練の為に始めていたのだけれど、集めた水は王宮内での日々の暮らしでの使用のみならず辺民街区の街路の清掃にも使われるためにやっていることだと知った。
カバーする範囲が広すぎて清掃を行き届けさせるのは大変なんだろうけれど、今のところ辺民街区で疫病が発生しては居ないので知らないうちに少しは国の役に立つ仕事に関わっていたんだなって思うと少し嬉しくなった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ