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第四十七話 反撃の支配者
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刀にステラは苦悶の声を上げる。その隙にソレイユはステラの懐に入っていく。そうはさせじと翅を使い、ソレイユと距離を置こうとするステラ。追尾魔法を使いソレイユを牽制するが、単発魔法をもってそれを無力化していく。

「しつこい男は嫌われるで!!」

「それは困る。だから、とっとと捕まってくれ」

「いやや!」

そんな会話(?)をしながらもステラは支援魔法の詠唱し、その効果を得ると、改めてソレイユに切り結んでいく。再び高速で放たれる剣戟をソレイユはものともせず流し、去なしていく。

「厄介なものだな・・・支援魔法ってのも」

「余裕で防いでおいて、どの口がそれを言うんや!」

「ごもっとも」

なんて馬鹿なやり取りを行っているが、本気となったソレイユはこれよりひどい斬撃の嵐を知っている。しかも、それはSAOやALOのようなVRMMOの中ではなく現実での話だ。ステラには失礼な話になるが、自分の恩師に比べたら“この程度”はどうってことない。しかし、ステラが標準をかなり逸脱した剣士なのは間違いない。SAOの中でもソレイユとこれほど打ちあえる人物は数えるほどしかいない。シリウス、ベガ、オシリス、そして、ルナ。そんな四人と比べて、ステラの剣技はどこかルナに通じるものがあった。

「(道場剣技・・・剣道、か)」

月影桜火/ソレイユが学ぶ真剣で戦う実践的な剣術と稽古を続けることによって心身を鍛錬し人間形成を目指す「武道」である剣道は似て非になるものである。桜火の陰陽月影流二刀剣術やベガの天衝鳴神流居合術のような実践剣術は相手の命を奪うことを前提に置いた技や技術が存在する。対して剣道は防具を着用し、真剣ではなく竹でできた竹刀と言うものを用いる。怪我こそはすれ、命を失うことはまずない。このことから、実践剣術家は剣道を軽視しがちな傾向がある。

ギィン

一際高い甲高い音を立て、ソレイユとステラは鍔迫り合いになった。

「たいしたものだな」

「何がや?」

ソレイユの呟きにステラが反応する。

「結構な修練が積まれている剣技だな、と思ってね。現実の剣道界でも結構有名人だったりする?」

「・・・自分で言うのもなんやけど、結構有名人やで、(ウチ)

剣道界と聞いたステラが眉をひそめるが、それは一瞬のこと。ニヤッと笑いながら言った。だが、鍔迫り合い中だということを忘れてはいけない。

「けどな、(ウチ)より強い人は結構いると思うんよ。少なくとも、(ウチ)が今までに一勝もしたことない子が一番身近に居るしな」

その言葉からは特に目立った感情は含まれていなかった。ただ、ありのままの事実を口にしているようだった。

「言いたいことはわかるが、何とも思わないのか?」

「そんなことあらへん・・・勝
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