第十三話「イッセー好みの展開では?」
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らアーシアちゃんと仲良くなったからと言って――」
狼狽する二人を余所にイッセーは首をグニャンと曲げて後ろを振り向いた。な、なんか怖いよソレ。
「俺、アーシアと一緒に暮らしてるんだ、一つ屋根の下で。そうだよなぁ、アーシア?」
「はい! イッセーさんのお家で御厄介になっています」
「「ッ!?」」
あ、今ハートに罅が入った。
「いやー、今朝もアーシアに起こされちゃったなぁ」
「うふふ、イッセーさんはお寝坊さんさんですからね」
あ、今ハートが砕けた。
「機能の夕飯は美味しかったなぁ、あれ全部アーシアの手料理なんだろう?」
「そんな……照れますよ。でも、イッセーさんに食べてもらえるだけで嬉しいです」
あ、今ハートが砂になって散っていった。
現在、僕は電柱の上にいる。なぜ、こんな所にいるのかというと、眼下のお宅でせっせと契約取りをしているイッセーたちを見守るためだ。
夜、いつものようにイッセーは契約取りをするため自転車を漕ぐ。本来なら僕も後ろに乗って瞳孔尾するんだが、今回からはアーシアちゃんも悪魔として本格的にデビューするらしく、契約取りをするようにリアスちゃんから命じられた。
だけど、アーシアが一人で契約取りをすることにイッセーが猛烈に反対し、なら二人で契約を取って来いとのこと。ちなみに反対した理由は変態たちにアーシアちゃんを近づけたくないからだと。まあ、イッセーのお得意さんはみんな変態さんだしね。
最近はイッセーも色々とトレーニングをしているらしく、以前よりは大分強くなってはきている。僕も気が向いたら模擬戦してあげてるしね。
だけど、それでもまだ弱い。今のイッセーのレベルだと、恐らく『悪魔祓い』三人で手一杯になるだろう。もちろん、アーシアちゃんは戦力外だ。
そのため、リアスちゃんからもしものためについて行ってあげてとお願いされ、こうしてイッセーたちを影からこっそり見守っています。
あー、でも何もないんだったら、僕ここにいる意味ないよね。超暇だし。
早く終わってくれーと祈りながら、僕はイッセー達を見守るのだった。
† † †
深夜の一時に、アーシアとともに帰宅。なんとかアーシアの初仕事は無事に終えることが出来た。というか俺のデビューとは雲泥の差だよ……。
「すみません、先にシャワー頂きますね」
そう言って脱衣所に入っていくアーシア。無事に初仕事を終えたためか終始笑顔だ。
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