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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十九話    『スーパー銭湯(前編)』
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ャーは暇さえあれば私の料理の手伝いをしてくれるんやけど、その腕が超一流で私は敵わない物やった。
シャマルなんかそれでショックで泣いていた。
他の皆もその腕を認めとるけど、ヴィータだけは「はやての料理のほうがうまいからな!」って言ってくれる。嬉しい事や。


閑話休題


「ヴィータちゃんとシグナムはこれでも食べてつないでてね。はい」

シャマルが二人の前に和え物を置いた。

「これは?」
「私が作った和え物よ。ワカメとタコの胡麻酢和え」

お腹を空かしたヴィータなら喜ぶと思ったんやけど、

「…大丈夫?」
「大丈夫って!?」
「お前の料理はたまに暴発というか深刻な失敗の危険が…」
「見た目に騙されるんだよな」
「あぁ、ひどい!」

確かにシャマルの料理で何度か危ない目にあってる二人の気持ちも分からなくもないけど…

「シャマルの料理もだいぶ上達しとるし、平気やよ。さっき私も味見したし」
「なら、安心です」
「いただきまーす!」
「お前らは正直にもほどがあるだろうに…」

アーチャーがやれやれと頭を振っていた。
するとシャマルがザフィーラに視線でなにか伝えていてザフィーラが困ったような表情をしている。

「シャマル? ザフィーラが困っとるやん。そんな細かい事で落ち込んだらあかんよ?」
「あれ? はやて、今の思念通話受けてないよね」
「ん? 思念通話してたん?」
「失礼しました。お耳に入れる事ではないと思いましたゆえ」
「ええよ、別に。ザフィーラ、滅多に喋らへんからたまに声を聞けると嬉しいよ」

そしたらヴィータが面白そうに今何を考えているかなんて質問してくる。
それで思いついた事をいってみたら当たっていたみたいや。
そういえば皆とは半年以上。アーチャーにいたっては春先やから一年の三分の二は一緒にいるんやな。
みんなのうれしい言葉をもらいながらそう思っていた。

「さて、お風呂の準備もそろそろいいかしら」

そう言ってシャマルはお風呂に向かっていった。

「ふむ。主はやての調理とは比べるべくもないが、シャマルのこれも悪くはないな」
「うん。とりあえず腹には入る」
「あかんで、シャマルかて努力しとるんやから」
「そうだぞ。料理は味より作ったものの気持ちが大事なのだから」

あいかわらず辛口な二人を軽く嗜めつつ、和え物に手を伸ばす。
ちなみにアーチャーはいいこと言うた。

「うん。おいしいやん。ほら、ザフィーラも、あーん」
「あ、あーん」

ザフィーラにも和え物を食べさせる。
そんな時、

「きゃああっ!!」
「シャマル?」
「なんだ?」

シャマルの悲鳴がリビングにまで響いてきた。
何事だと思い向かおうとしたけどシャマルはこっちまで
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