暁 〜小説投稿サイト〜
エヴァンゲリオン REAL 最後の女神
使徒大戦
第二章
2.04
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話

[newpage]

2.04

 ゲンドウ、冬月、ミサト、リツコとチルドレン二名による会議は白熱した(内容については後ほど改めて記す)が、夜半をすぎ、時刻が遅くなったことから、いったんお開きになることになった。結局今回の会合では現状までの経緯を確認しただけで終わってしまった。話あわなければならないことはまだまだたくさんある。
 だが、シンジ自身も身体を再構成したばかりで疲労を感じていた。栄養補給の必要もある。焦る気持ちはあるが、現状でカヲルの動向がつかめていない以上、できることはないのだ。初号機も破損箇所の修復が終わっていない。
「父さん。今日はいったん帰って休む。明日また続きをしよう……」
「大丈夫なの、シンジ。対策ができてない状態であの変態ホモが責めてきたらヤバイじゃないのよ」
「それはないと思うんだ。カヲル君は全ての用意ができるまではボクと対峙しようとはしないんじゃないかな。それをするくらいなら、あのときとどめを刺していっただろう? たぶん、アダムの所在がつかめて、その因子を手に入れるか、少なくとも手に入れる方法が分からない限りは、大丈夫じゃないかな。とは言っても、そんなに時間が残されているとも思えないけどね……」
「そう言われてみればそうね……いまは何もできないんだから、割り切って燃料補給しに行きましょう。アタシハンバーグがいいな」
「ええっ、ボクが作るの? ボクも疲れてるんだけどなあ……」
「だめ? アタシ外で食べるより、シンジの料理のほうがいいなあ」
 上目遣いの甘えんぼアスカちゃん攻撃が炸裂した。もちろん体をすり寄せてサービスするのも忘れない。
 その破壊力にシンジはあっけなく撃沈。真っ赤になって、ぶんぶん頷いた。
「う、うん、わかったよ! じゃあ買い物して帰ろう!」
「うんっ!」
 その答えにうれしそうに笑うアスカを見て、シンジは疲れなんて吹っ飛んでしまうのだった。
──アスカったらいつのまにあんな技を? 末恐ろしいわ。もう完全に操縦してるじゃないの……。
 ミサトは戦慄した。アスカの戦略家としての才能は家庭でもいかんなく発揮されるらしい。もっともアスカにそんなつもりは毛頭なく、ただたんに本当に甘えているだけだった。今まで強気で弱みをみせないで生きてきたアスカにとって、誰かに甘えるという行為自体が新鮮で楽しいのだ。
 だからシンジを操縦しているつもりはまったくない。無意識にやっているからこそ恐ろしいという意見もあるが。
 というわけでシンジとアスカは帰宅することになった。ミサトは残る。
「今日くらいは邪魔しちゃアスカに殺されちゃうわよ」
「分かってんじゃない、ミサト。たまには使えるわね!」
 相変わらず一言多いのは変わってないのね、とミサトは苦笑した。そういうこと言うなら邪魔するわよ、と意地
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ