暁 〜小説投稿サイト〜
エヴァンゲリオン REAL 最後の女神
使徒大戦
第二章
2.03
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中に。それがファーストインパクトだった」
「えっ、ファーストインパクトは恐竜が滅んだやつじゃないの?」
「恐竜滅亡の隕石説なんて、20世紀の末にはとっくにすたれていたわよ。そんな昔の学問をよく持ち出してきたもんだわ。いくらウソだって言っても、もう少しそれらしいことを言えばいいのにね。そんなので騙されるのはミサトくらいよ」
「……リツコは知っていたの?」
「ええ……月ができたジャイアントインパクトがファーストインパクトだってことだけはね」
「ん? ……てことは、月がアダムなのっ?」
「それは分かりません。いまアダムの反応は無くて……使徒化したボクたちにも所在がつかめないんです。だからこそこの地下にいたリリスを間違えて使徒が来たわけなんですが……。月ができたのはアダムの衝突ですが、月はそのとき抉られた本来の地球の欠片なのかもしれませんね」
 ゲンドウも冬月も口をはさまない。既知の情報であるし、面倒な説明は二人に任せてしまえというつもりであるようだ。
「衝突で飛び散ったアダムの欠片は、それぞれの本来の役割から派生した生命として芽吹きました。それが使徒であり、この地球の生物であるわけです。アダムというのはよほど高次の生命体だったんでしょうね」
「じゃあ地球の生命はみんな使徒なの?」
「そうであるとも言えますし、そうでないとも言えます。それは使徒の定義によるんですが……アダムから派生し、アダムへと回帰しようとするものを使徒と呼ぶならイエスです。ですが、ひときわ大きな欠片……生命の中で本来のアダムの機能の一部を司る部分だったもの。本来のアダムを再生させるために必要不可欠な存在を使徒というならノーになるわけです。ネルフが戦ってきた使徒はこの意味ですね……」
「その使徒を全部倒してしまったから、もうアダムの復活はないというわけね?」
 どうも今まで持っている情報がもっとも少なかったせいか、ミサトが質問役になるようだ。もっとも、リツコにしても断片的にしか有していなかった部分もあり、その検証と確認のため聞き役に徹しているというのもある。
「いえ、逆です。高次生命であるアダムにとっては生と死は状態の変化にすぎず意味がありません。ただその状態変化に必要な因子さえ集積されればいいのです。てっとり早いのは一カ所に集まって融合ですが、共食いとかでもいいのでしょう。そしてエヴァはその共食いを目指して作られたもののようです」
「黒い月と呼ばれるアダムの大きい破片がこの地に飛ばされてきたときから、その部分──知恵の実と呼ばれてるわ。それを司る使徒リリスはずっと眠っていたの。それを、司令たちが掘り起こして改造して初号機にしたわけね。他のエヴァはそのデッドコピー。地下のリリスはその残りカスを培養したものってわけ。使徒がここに寄ってくるのは、リリスが最重要構成体で、アダム
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