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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-28 with terror
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麗矢は朝にあんなことがあったのに、いつもと変わらない感じで第一アリーナにいた。
なぜなら、一夏に頼み込まれたからだ。
お前と戦って、今の差を実感したいと。


これは麗矢にとっても好条件だった。
これは取って返せば、いくらぼこぼこにしても構わないことに。
最悪殺してしまっても構わないという意味にもとれる。


麗矢はB−ビットからカタパルトを使わずにアリーナへ出た。


(ん――――?)


アリーナに出てみると、そこには鈴もいた。
これは予想外ではあったが、一夏の性格を考えるとまだ誤差の範囲である。


そう、麗矢は決めていた。
今日、ここであいつを殺してしまおうと。
最近何だかあいつとの距離が近いような気もしたが、錯覚と決めつける。
ここで殺す、千冬の依頼を放棄して、組織の依頼を取る。
どうせ一夏は命を狙われているんだ。だったらそれらに残忍に殺される前に自分の手でやってやろうと、言うのが麗矢の考えだった。


麗矢はISを展開する。
三メートルほどの翼《ドラグノフ=ロード》に《バルフィニカス》を出す。
ここで気付いた。
装甲が以前より多くなっていることに。
束しか思い当たる節がないのだが……気にしない。


「麗矢、先に鈴とやってくれ」
「いや、大丈夫だ。2対1でも構わない」


麗矢の申し出に考える一夏と鈴。
その間に四門に増えていた超電磁砲のチャージを始めてしまう。
…………。
まだ決まらないのか、このままでは超電磁砲のチャージを終えてしまう。


「……分かった、いいぜそれでやろう」
「始めるか」
「ええ、そうね」


いつもなら即断即決の感じで決めているのだが、今回はやけに慎重だった。
そのことを不審に思いながら麗矢は《バルフィニカス》の銃口を鈴に向けた。


試合開始。


と同時に一夏と鈴は麗矢を中心に回り始めた。
おそらく麗矢を錯乱するものなのだろう、微妙に三人が一直線にならないようにずらしていることもあり、同士討ちはないとみていい。
だが、一夏には遠距離武装が《雪羅》による粒子砲しかない。しかも、狙撃の腕は皆無と言っていいだろう。


一夏に向けて三発撃つ。
それに反応して避ける。
その間に麗矢は瞬時加速《イグニッションブースト》を使い、《バルフィニカス》から《スラッシャー》に変えて鈴に肉薄していた。


「!!」


驚きながらも鈴は《双天牙月》で斬り合わせる。
つばぜり合いになることなく二人は離れる。それでも麗矢は動く事を止めない。
ミサイルランチャーを取り出し、一夏に向けて全て撃ち放った。――――その数、32発である。
即ち32連装ミサイルランチャー。これを束は作って麗矢の機体に乗せ
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