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吾輩は猫である
無印
吾輩、猛虎になる
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と……牙を伸ばして……骨みたいにして……


がおぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉぉぉん!!!


どうだ!!
おお、できてる! それにしても真っ黒だな……てかこれディアウス・ピターじゃね?
あれ、吾輩ヴァジュラになろうと思ってたらいつの間にかピターになってたでござる。
もういっそのことピターになるか……髭生やしてっと……完成!!
マントが黄色くないし、髭等ところどころにある白い体毛もないが見た目は完全にピターだなこれ。
違うとこをあげるならピターほどおっさん顔じゃないとこだな、これは嬉しい誤算だ。まだ若いのにあんなおっさん顔なんていやだし。
それにしてもよく見るとなんかライオンぽくないな……むしろ虎っぽい……あれヴァジュラって虎がモデルだっけ?
……ライオンの檻の隣にあった虎の檻も襲っといてよかった。


そしてその後体の調子を確かめるために跳んだり、バク宙したり、左右から繰り出す高速の虎パンチなどを繰り返して5日が経った……


「が、がう……」


は、腹へった……


あまりにもピター形態が楽しすぎてご飯を喰ってないのだ!! それはもう餓死寸前!!


ああ、まさか前にも餓死しかけたとこでまた餓死しかけるとか……吾輩ってばホント馬鹿……うっ!……ガクッ











オートファジーがなかったら死んでた。
いや〜影の薄いグルメ細胞だけどここぞって時に活躍してくれる。さすがグルメ細胞さんやで!!
まあ、影が薄いのには変わりがないんだけどな。
ここにいても喰えるのは虫と草しかないし帰るか……待ってろよ薫! 今までの仕打ちをこの新しい力でお前に仕返ししてやる。
さすがに電撃はまだ撃てないが、今度発電機でも喰えばできるだろう。威力は別にして、体に電気を纏わせて突進すればいいだろう、まるでボルテッカーのようだなんて言わないでくれ吾輩も思ってるから。
さて、帰るか……




「キャーーーー!? か、怪物が出たーー!!」
「うわあぁぁぁぁぁぁ!? こっちに来るなぁぁぁぁぁ!!」


やべぇ、戻るの忘れてた……さらばだ諸君!


「おい! 逃げたぞ! 早く警察かゴルゴを呼べ!!」
「ゴルゴはいなかったが独歩館長ならいたぞ!!」


待て、なんでこんなとこに独歩先生がいらっしゃるんですかぁぁ!? 確かに虎ですけど!!
ひぃぃぃぃぃぃ!! 追いかけてくるぅぅぅ!! いやあぁぁぁ来ないでえぇぇぇぇ!!






ああ、なんとか逃げられたよ……素早く猫に戻れてよかった。できなかったら首をへし折られてたな……
大丈夫だとは思うが……きっとこの世界の独歩は気とか使えるに違いない。


「ん? カオスお帰り〜今までどこに行ってたの?
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