暁 〜小説投稿サイト〜
俺屍からネギま
いざ、京都神鳴流!
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いるものは“死” それ故ワシやお前は勿論、他の者も一度は必ずその道を通らされる。鶴子も陣くんも才能が有りすぎるが故に早い時期に必要である……そう言いたいんだな。」

「ああその通りだ、何方か一方だけかも知れないがな。まぁもしもの時は陣に、監視の元で鬼と戦わせるさ…鬼の怖さを実戦の恐ろしさを教えるさ。」

鶴子の事も考え、必要するならば息子を鬼とも戦わせると言う哲心に驚き、さすがの冬凰も怒りの溜飲を下げた。






その後、稽古を一通り見た為にいよいよ関西呪術協会が誇る二人の若き俊英


最強にして最悪の鬼・朱点童子を討伐し最強と言われ続けた御陵一族、中でも日の本最強と言われる御陵 哲心の子にして天才・麒麟児と称される程の才気を持つと称えられている “陣”


御陵一族と同じく平安の頃より魔を討つ技を継承してきた京都神鳴流の青山宗家における現当主・青山 冬凰の娘にして京都神鳴流数百年の歴史の中でも一二を争うと囁かれている“鶴子”




その二人が今初めて相対している


「よろしく…。」

「…こちらこそよろしゅう。」


陣と鶴子が道場の中央で木刀を持って向かい合っている



鶴子は認めた……この短い稽古の中で、陣の振りの鋭さ,身体の捌き方,そして京都神鳴流の技術を吸収する聡明さ…共に麒麟児と言われるに相応しいと…


陣もまた鶴子の剣技を認めていた……京都神鳴流と言えば当主の冬凰や長男の詠春が有名ではあったが鶴子もまたその両雄に並び立ち、超える存在となるで有ろうと…



「……二人とも用意は良いな。」
審判をする冬凰は相対する二人の間で確認をとる。



二人がそれぞれ頷くと冬凰は哲心を見やり…その哲心も頷くと軽く深呼吸し目を見開き声を出す。

「始めっっ!!」




合図と共に二人は距離を詰め、一合、二合、三合と斬り合った……


いや正確に言えば、三合斬り合った様に見えた……小学生位の者にはだ…


中学生位の者でも五合にしか見えなかった……


しかし本当は……



「……八合だと」
唸る様に言ったのは高校生位の青年だった。



(おいおい…これ程とは聞いてねーぞ!?)

(俺だって知るか!……つーか、俺も聞いてねーぞ!?)
冬凰は哲心を睨むが哲心もまた冬凰を睨みつける。


その後も打ち合う二人…


親であり、師でもある二人も子供達がこれ程の打ち合いをするなど思ってもいなかった。

彼らも故意に隠していた訳では無かった…

ただ見せる機会が無かったのだ。


陣は基礎・剣術の型を重視した稽古をしてきた為に真剣に打ち合った事は無く、鶴子もまた年の近い者では真
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ