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俺屍からネギま
いざ、京都神鳴流!
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見たかったんですが…次の機会になりますね。」


「そうか、お前もまだ会ってはいなかったか…まぁ奴が本物ならば会う機会も増えよう。

しかし詠春よ…休みの日なのに木乃実様と会わず修行漬けとは、少々の息抜きは大事だぞ。」


「なっ!こっ木乃実様は関係ありません!…それに私は修行中の身ですので、今は剣の道を極める事が第一ですので…。」
顔を赤くしながら慌ててながら答えた。


「全く…精神修行を行い、常在戦中の心構えとどんな時でも動じない明鏡止水の心を持たなければお前の目指す道は険しいぞ。」

「…………」

冷静さを欠けやすい詠春に苦言を呈すと詠春は落ち込み項垂れた。


(やはり才能は有っても、器量や度量は並と言った所か…剣士として、青山宗家の当主としてなら及第点では有るが…………木乃実様の夫、いや関西呪術協会の長の夫としては難しいやも知れぬな…いやっそれは早計だな、年と共に落ち着いていくだろう。)

冬凰は詠春に対して思う所が多く有るが、言葉に出さず経験を積む事で成長していくだろうという淡い期待があった。




「父さま…うちも出なきゃいかへんやろうか?

みささぎ?言うたってどうせ大した事無いやろ?

麒麟児やら天才やら…言われとっても、うちより強い何て事ないやろし、そんな事よりも遊んでたいわ〜。」



「鶴子…そんな事は許さんぞ

それに今度来る 陣くん は御陵一族の中でも屈指の才能を持っていると言われているし鍛練にかける思いもかなりの物と聞いている。

剣の道を極めていく為にも、お互いが刺激し合い切磋琢磨し、時には支え合う好敵手が必要だ。

私と哲心もそうだった。

何よりもお前と陣くんは同い年だし、御陵と青山は今も昔も関西呪術協会を支える一族なんだ。

今後の為にも剣を交えるんだ…分かったな?」


嫌がる鶴子に冬凰は言い聞かす様に伝えた。

鶴子自身は納得してはいなかったが渋々納得し、詠春と共に下がり稽古に戻って行った。



(ふ〜鶴子にも困ったもんだ。才能は京都神鳴流の歴史の中でも指折りと言って良いんだが…どうも詠春とは違った意味で精神的なムラがあるな。

修行も真面目とは言い難いし…。


しかしそこがまた可愛いのぉ〜

………はっ!


まぁ…陣くんと剣を交える事で、同世代で自分以外にも強い人がいると分かってくれれば良いんだが…陣くんだけでなく鶴子の鼻っ柱を折らなければな。

哲心よ……難儀な事を持って来よって今度酒でも持って来させるか。)

冬凰は、鶴子の事を考えながらも面倒な事を持ってきた哲心に愚痴を言いつつも稽古をしている門下生ら見つめていた。





ーーー


「久し振り
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