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俺屍からネギま
いざ、京都神鳴流!
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本日は雲が多く集まり直ぐにでも雨が降り出しそうな空模様であった。


ここは京都神鳴流・青山宗家にある京都神鳴流道場である。

道場は大変広く何十人と言う人間が列を組んで静かに座って居る。

小さい者は七歳位の者から大きい者は五十代の者まで……

座っている人間はただ一点……いや…ただ一人の漢を見つめている。

漢が話し出すのを今か今かと待っている……



この漢は、関西が…日本が誇る退魔の剣術にして、御陵一族と共に最強を二分する流派の師範…

京都神鳴流の師範を代々勤める青山宗家の当主にして、関西呪術協会の幹部…


青山 冬凰(とうおう)である。

冬凰は自分と同世代で有りながら、日の本最強と言われ関西呪術協会内外から絶大な信望を得、長である木乃実からの信頼の厚い哲心に若干の嫉妬を覚えていた。


冬凰も古来より伝わる京都神鳴流の青山宗家を率いる者として、若い頃より哲心らと共に鬼や妖を討伐してきたのだ御陵一族にも負けないと言う自負を持っている。

仲が悪いと言う訳では無い。

若い頃から現在に至る迄、幾つもの戦いで同じ戦線に立ち戦い続けた戦友である…



まぁ、有り体に言うなら強敵と書いて友と言うべき存在…好敵手である。



冬凰は重い口を開けた。

「先程…皆も良く知っている御陵 哲心 より連絡が有った…

今週末に哲心の息子・陣が出稽古に来る事とあいなった。」

哲心,陣,出稽古の言葉が出てくると京都神鳴流の門下生達はざわめき始めた。


「静まれ!知っての通り、我が京都神鳴流は御陵一族と長い間共に鍛練を行い、現在では御陵一族に京都神鳴流を特別に指南をする程だ。

しかし!京都神鳴流こそ、最強の流派である事を常に証明せねばならん!

だからこそ、御陵の人間の前で腑抜けた剣を振ったらタダじゃおかんぞ!

分かったかぁ!!」

「ハイ!!」

「なれば、稽古始めっ!!」

冬凰の掛け声で門下生達は一斉に稽古を開始し、騒がしくなってきた。



その騒音の中、冬凰は思考の中にいた。
(しかし…坊やまだ五歳になったばかりのはずだが……あの親バカ哲心が鼻っ柱を折ってくれという位だ相当傲慢な奴か…はたまた天才か…………何度か見た事が、魔力・気共に申し分は無かった、そしてあの目…)


冬凰は、以前から御陵の屋敷や関西呪術協会で会った時の陣を思い出していた。幼さの中にも、意志のある目をした子供であった…



(……ウチの娘に色目使ってきたら…殺す)
娘を口説いてる陣を想像したのか、一瞬にして殺気を出し近くにいた門下生を怯ませた…。



「義父上、よろしいでしょうか?」
そこに一人の青年が小さな女の子を連れ
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