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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十七話    『つかの間の平穏』
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の形で展開している状態だ。
その暴走具合といったら…かつて魔術回路を一からいちいち何度も生成していた時の感覚を二倍にした感じで体感しているのだからたまったものではない。
おまけに魔力変換資質【風王】という力も圧し掛かっているので手違いでも起こせばすぐに魔力は暴走して自身に返ってくるのは請け合い。


……―――五分後、そこには制御を解除してぐったりとしているシホの姿があった。


「大丈夫…? シホちゃん?」
「やっぱり駄目…。これ、制御がとても難しい。魔術回路の方を抑えるのにも神経使うし、なまじ【風王】とか未知の属性も相まって体力を一気に持ってかれる」
「ふぇー…。やっぱり大変なんだね」
「ええ。分割思考でなんとか整えているけど完全制御はとてもではないけど無理かもしれない…」

珍しくシホから弱気な発言が出てきて全員はその大変さを曖昧ながらも実感した。
と、そこに別に修行していたフィアットとアルフが帰ってくるが無言でフェイトに寄りかかった途端、子犬モードに戻りそのまま熟睡してしまった。

「えっと、フィアット? アルフ、一体どうしたの?」
「そうですねー。基礎を体で覚えてもらうためですので直に技を何度もかけました」
《打ち込み約100回からしましてそのほとんどでアルフ殿は空を飛びました。マスターは容赦がありません》

マグナのバルディッシュよりは性格は軽めだが、それでも低音での簡潔な発言にフィアットは苦笑いを隠せないでいた。
その証拠にアルフの体にはいくらか痕が残っている。
そこでフィアットが取り出したるはシホ特性漢方薬。通のお人はよく使うがなれない人が使うと悲鳴を上げるという代物。疲労回復だけでなく美容にもいいという効能があるもの。
(実は密かに忍がこれで商売に出したところ、見事成功したという話を聞いた時はたいそうシホは驚いたという)。
お気に入りにしている人は上げると高町士郎を筆頭に恭也、美由希。忍にアリサにすずかにフィアット。最近ではリンディも美容のために使っていてレティに勧めて苦笑いを浮かべられながらも受け取ったという話だ。
反対にいまだに慣れないお方はよく運動をする人を例に挙げると知り合いだと、やはりなのは。これに後、フェイトとアルフも加入することになる。

現に今薬を塗られたアルフは目が思いっきり覚めて悶絶の声を上げている。しかしフィアットはすかさずバインドで縛り逃げないようにしている。
まさに生き地獄のような体験をアルフは今、味わっている。
終了後、アルフはフェイトの腕の中で泣き寝入りをしていたのはご愛嬌。
その後はなのはとフェイトが魔力制御を平行しながらシホに体の動きなどを教わっている光景が目に入った。
素人とは思えないその変な癖をつけない教え方はやはりリンディの関心を高めること
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