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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十七話    『つかの間の平穏』
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んだ? あれは魔法にも有効に効いただろう」
「ま、ね。最後の手段として使ってみるのもありかもしれないわね。だから今の段階ではあまり期待されても困るものだわ」
「そうか。まぁいざというときには頼む」
「わかっているわ」
「ああ。それと別件だが魔導師一個中隊を借りられたからあまり君達の出番はないかもしれないぞ?」
「それでもなのはとフェイトは参加するだろうけどね」
「だろうな。ところで君はどうするんだ?」
「まだ万全に回復していない今は静観するしかないわね」
「そうだな」


◆◇―――――――――◇◆


それから数日が過ぎ、その間になのはとフェイトは魔力制御を重点的に行っていた。
その最中、

「うーん…難しいよぉ」
「うん。なんでこんなに難しいんだろう…?」

二人は魔力を一定以上固定して魔力球を両手の間に作ってそれがぶれないように集中するという修行。
一件地味だが、だが制御能力の向上に関しての修行についてはもってこいの事をしていた。
だが二人はそれを一定時間しか制御できないですぐにそれは弾けて最初からまたやり直しという作業を延々と行っていた。

「ほらっ、泣き言を言わないの。二人とも、いや聞いた話しだとクロノとか他の魔導師もだけど…。大抵感覚的でしか魔力の制御をしていないって話じゃない?」
「うん。今までバルディッシュが一緒に制御してくれていたから…」
「レイジングハートもそんな感じ、かな…?」
「そこが駄目ね! 甘すぎる。なんでもデバイスと一緒にやろうとするから個人としての能力が向上しないのよ。自分ひとりの力で自身の魔力を全部制御できなきゃいつまで経っても半人前よ?」
「でもほとんどの魔導師はそうなんだよね…?」
「言い訳しない!
…はぁ。もしかしたら管理局の慢性的な魔導師不足っていうのは単純に魔力のランクが低い人はとことん低いと決定付けてあまり成果を期待していないからかな?
そうだとしたらかなり危ういわね」

そこに見学にきていたリンディが話しかけてきた。

「ええ。シホさんのいうことはあながち間違っていません。魔力値が低い人達は大抵後方で支援に徹するパターンが多いですからね。
それにデバイスがあれば資質をもった人はほとんどの人が魔法を扱えます。だからそういったこまかな魔力制御に関しておろそかになっているのかもしれませんね…」
「そうですか。鍛え方次第では低ランクの魔導師でも弱点を見切れば高ランクの魔導師に打ち勝てる見込みは十分あると思うんですけど、残念ですね」
「言葉もありません」
「でも言ってもキリが在りません。幸い、いい例としてクロノは魔力制御に関しては人一倍努力したみたいで何度か動きは見ていますがそういった欠点はないようですが」
「あら、シホさんがクロノの事を褒め
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