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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十七話    『つかの間の平穏』
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シホの謎の魔法の発動したその日にすぐに簡易ながらハラオウン邸で精密検査を受けたが目立ったものは特に発見されなかった。
ただ検査の件で分かったことはシホの内に眠るリンカーコアは完全に機能していて現在も稼動中だという。
それを聞いてシホは顔をしかめながら、

「…とうとう私も魔法少女の仲間入り、なわけ? これ…」

と、呟いていたそうな。
その帰りにシホはなにか情報は入ったかクロノに聞いてみると、

「今分かっていることは闇の書は魔力蓄積型のロストロギア。
魔導師の魔力の根源となるリンカーコアを食ってそのページを増やしていく機能を持っていて全666ページが埋まるとその魔力を媒体に真の力を発揮するものなんだ」
「666かぁ…なんかサタン・獣の数字・ヨハネの黙示録が頭に浮かぶわ。それとネロ・カオス…」
「ネロ・カオス…?」
「ん? ああ、気にしないで。元の世界にそんな化け物がいたって話だから」
「…ちなみに聞くけどどんな奴だ?」
「んー…言伝に聞いた話だとある吸血鬼で体に666の獣の因子を渦巻かせていて倒すにはそいつら666体を一辺に倒さないと殺すことが出来ないとかいう強者」
「は…?」

その後、クロノは理解するのに苦労したと記載する。

「…君の世界にはそんな化け物も存在するのか」
「ええ。ま、もう倒されたらしいけど」
「倒されたって…倒す奴がいるのか」
「まーね。ちょっとした知り合いだったのよね。ま、そんな話はどうでもいいとしてそろそろ話を戻しましょう」
「そ、そうだな。どこまで話したか?」
「闇の書が666ページ貯まると真の効果を発揮するってとこまで」
「それじゃ続きはというと本体が破壊されるか所有者が死ぬかすると白紙に戻って別の世界で再生するという能力…」
「簡潔にいうと?」
「分かりやすく言えば転生機能と無限再生機能という所だろう。何度破壊しても復活してしまうんだ。だから闇の書の完全破壊は不可能だといわれている。対策があるとすれば…」
「完成前に捕獲、封印…そこらくらい?」
「そんなところだ」
「ふ〜ん………そういえば過去に闇の書を完成させた者はいるの?」
「いるにはいるが、皆死亡している。それに闇の書は完成してもそれは破壊しかもたらさない危険なロストロギアだ」
「そう…。後、それってやっぱり魔力以外にプログラムとかで構築されているの?」
「そうだと思うがなにか考えがあるのか?」
「ええ。それが魔法“だけ”で作られていたらよかったんだけど…そうすれば概念武装で初期化なり破壊なんなりできたりするんだけど」
「できないのか?」
「そこまで便利ではないわ。概念武装はいわば対魔術兵器だから機械よりのものには効果は薄そうなのよ」
「君が前に使ったルールブレイカーはどうな
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