エピローグ6
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だ。ラウルとフィオナはこう話す。
「学費はちゃんと出るからな」
「それは安心してね」
「学費って言われてもわからないけれど」
「とにかく僕達は」
「ここでも学校に通うんですね」
「ああ、だからな」
「お勉強に励んでね」
こう言ってだ。笑顔でだ。
二人は三人とラージ達と一緒に学校に送りだ。それからだ。
「じゃあ俺達もな」
「仕事に行きましょう」
「はい、それでは今から」
「一緒に」
四人もだ。笑顔で軍に向かうのだった。彼等は家族になっていた。
ダイテツはクロガネの艦橋でだ。
テツヤ、そしてエイタに尋ねていた。
「今日もか」
「はい、出撃はありません」
「宇宙も平和になっています」
「そうか。それは何よりだ」
それを聞いてだ。ダイテツはまずはよしとした。
そのうえでだ。二人にこんなことを言った。
「では勤務時間までは配置につきだ」
「それが終わればですね」
「いつも通りですね」
「当直を残して全員帰宅だ」
そうしていいというのである。
「わかったな。それではだ」
「はい、わかりました」
「では今は」
「軍人が暇なのはいいことだ」
ダイテツはこんなことも言った。
「至ってな」
「そうですね。平和が一番です」
「本当に」
二人もそう応えてだ。今はだった。
クロガネの艦橋で平和に過ごしだ。日々を過ごしていた。
リーもだ。ハガネの艦橋においてだ。
部下達からだ。こう報告を受けていた。
「今日もです」
「予定はありません」
「ではだ」
その話を聞いてだ。リーは言った。
「三日後の訓練の為の出航以外はだな」
「急な災害でもない限りは」
「出航はありません」
「わかった」
そこまで聞いて頷いたリーだった。そしてだ。
今度はだ。部下達にこう話したのだった。
「では三日後の訓練から帰ればだ」
「艦長は休暇でしたね」
「それを取られていましたね」
「妹の結婚式だ」
微かにだ。唇を綻ばせての言葉だった。
「それに出なくてはならない」
「北京に戻られ」
「そしてですね」
「暫く指揮は副長に任せる」
仕事の引継ぎは忘れない。
「ではその間はだ」
「はい、それではです」
「その間はお任せ下さい」
「そうさせてもらう。それではだ」
こうしたことを話してだ。そのうえでだ。
部下達にだ。こんなことも話した。
「やはり軍人はだ」
「軍人は?」
「といいますと」
「仕事がないことが最高だな」
こう言うのだった。
「やはりな」
「あの、それはどうも」
「艦長のお言葉に聞こえませんが」
これまでの生真面目な軍人気質のリーを知っている者はだ。驚くしかない言葉だった。
それで言ったのだがそれに対してだ。リーはこう
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