エピローグ6
[4/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「私は別に」
「凄過ぎます」
見ればだ。その紅茶にだ。
テュッティは角砂糖を次々と入れてかき混ぜてだ。言うのだった。
「私は別に」
「十個入れてますけれど。それにクリームも」
「それが普通じゃないの?」
「そうですね。私もです」
「普通だと思いますが」
フレキとゲリは主にこう言う。
「砂糖を十個で、です」
「ようやく美味しさも出るというものです」
「そうよね。確かにね」
その通りだとだ。テュッティはファミリア達の話に言う。
「私もそう思うけれど」
「だからそれは違います」
あくまでこう言うプレシアだった。
「けれどそれで太らないんですか」
「ええ、別に」
本当にそうだとだ。プレシアに答える。
「特にね」
「サウナのせいかしら」
「御主人様も修業してますから」
「それでなのです」
「だったらいいんですけれど」
とはいってもまだテュッティのスタイルを不思議に思うプレシアだった。
ミオはだ。ゲンナジーと共にいてだ。
ハリセンを出してだ。こんなことを話していた。
「いい?これでね」
「ハリセンだな」
「そう、あたしがぼけたら」
どうするかというのだ。
「ゲンちゃんがこれであたしの頭を叩いてね」
「何でやねんか」
「そう言ってくれたらいいから」
「突っ込みだな」
「それ御願いね」
「わかった」
ゲンナジーは一言で答えた。
「それならだ」
「普通はあたしが突っ込みって見るけれど」
そこをだというのだ。
「あえてゲンちゃんがね」
「突っ込んだ方がいいのだな、俺が」
「そうよ。そう思ってよ」
ミオはその戦略をゲンナジーに話していく。
「そうしたのよ」
「そこが師匠ですな」
「いや、全く」
「そうでんな」
ジュンにチョーサク、シィージがだった。
それぞれだ。ミオのその戦略に言ったのだった。
「あえて自分がボケに回る」
「その方が笑が取れるから」
「それで、でんな」
その戦略がわかってだ。彼等は主を褒め称えるのだった。
そしてだ。さらにだった。こんなことも言うのだった。
「平和になっても芸の道は同じ」
「永遠に続くもんなんですな」
「終わりはない道やな」
「そうよ。漫才道は修羅の道よ」
こうまで言うミオだった。
「あたし達は今昇りはじめたばかりなのよ」
「俺もだな」
「勿論ゲンちゃんもね」
そうだと話してだった。二人でだった。
「この果てしない漫才坂をな」
「未完だな」
ゲンナジーもわかった。このことは。
「では最後の最後までな」
「昇るとしよう」
こう話してだった。ミオ達はその坂を昇ろうとしだしていた。
ヤンロンはリューネと共にいた。そうしてだ。
彼はリューネに尋ねたのだった。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ