エピローグ5
[5/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いた。二人は車の中にいる。
綾人は助手席にいて遥が運転している。運転しながらだ。
遥は綾人にこう尋ねた。
「あのね」
「はい。何ですか?」
「本当にいいのかしら」
少し気恥ずかしげに綾人に問う。
「私で」
「遥さんと僕が」
「その。私達って」
どうなのか。遥はそのことも言った。
「歳が離れてるから」
「全然離れてないじゃないですか」
「十三も離れてるじゃない」
彼女は肉体的な差を話した。
「それでどうして」
「だって。僕にとっては」
「綾人君にとっては?」
「遥さんはあの時の遥さんですから」
「同級生だった頃の」
「はい、あの遥さんですから」
だからだというのだ。
「ですから」
「一緒になって」
「いいですよね。僕と
「・・・・・・ええ」
俯いて。遥は答えた。
「じゃあ御願いね」
「はい。それと」
「それと?」
「俯いてたら危ないですよ」
綾人が今言うのはこのことだった。
「前を向いてないよ」
「あっ、そうね」
言われて気付いた遥だった。
「さもないとね」
「事故になってからじゃ遅いですから」
こうした話をしながらだ。二人は戻るべき場所に戻っていた。二人で。
電脳戦機バーチャロンマーズ 電脳戦機バーチャロン オラトリオ=タングラム
バーチャロン達もそれぞれの世界に戻っていた。
その世界でだ。ハッターは言った。
「やっぱりこの世界だ!」
「いいというのだな」
「ああ、落ち着く」
こうチーフにも言う。
「ブラザーはそう思わないのか?」
「思うことは思う」
これがチーフの返答だった。
「しかしだ」
「しかし?どうしたんだ?」
「御前の様に騒ぐことはしない」
それはしないというのだ。
「特にな」
「何だ、つれないな」
「ハッターはまた騒ぎ過ぎる」
「そうだ」
その彼にクリアリアとギルが話す。
「こちらの世界でもあちらの世界でもだ」
「そうしないと気が済まないのか」
「俺はいつもこのテンションだ」
だからいいとだ。ハッターは開き直った様に返す。
「そうでなくてどうする」
「やれやれだな」
「やはりそう言うか」
「ハッターらしいといえばらしいにしろ」
今度はレドンがハッターに言う。
「騒がしいことだ」
「ノープロブレム!」
やはりそうしたことは意に介さないハッターだった。
それでだ。こう叫んでからだった。
「俺はこれからも俺だ。楽しくやっていく!」
「しかしだ」
その彼にだ。チーフから言ってきた。
「死ぬな」
「ああ、わかってるさ」
こうだ。彼等はこの世界でも彼等だった。
三姉妹もだ。戻って来ていた。
「久し振りよね」
「そうね。あちらの世界も楽しかったけれど」
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ