エピローグ5
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私達も今から」
「学校に行こう」
美久に屈託のない笑みで告げた。
「僕達の学校にね」
「はい、皆がいる学校に」
「甲児君達もいるね」
彼等は同じ学校なのだった。そしてその学校にだ。
彼等は向かうのだった。戦いを終えた彼等は。
ラーゼフォン ラーゼフォン多元変奏曲
八雲はキムに話していた。
「色々あったけれどね」
「そうですね。こうしてですね」
「元の世界に戻れたんだ」
彼がまず言うのはこのことだった。
「こうしてね」
「多くの世界を巡って」
「そうして全ての戦いを終わらせて」
そのうえだった。
「何か。夢みたいだよ」
「まだあの世界にいるような」
「そんな気がするね」
「けれどこうして戻って来たのは」
「ッィ実だね」
「はい、本当に」
「そうだ。私達はだ」
「戻って来たのね」
ここで九鬼と三輪も言う。
「こちらの世界もやることが多い」
「復興しないといけないから」
「そうですね。多くの戦いがありましたし」
「ですから」
八雲もキムも頷き。そうしてだった。
元の世界に戻った彼等も。再び働くのだった。
エルフィ達は本来の仕事に戻っていた。
四機で空を飛びながらだ。エルフィは三人に言っていた。
「調子はどうだい?」
「ええ、機体も俺達も」
「好調です」
ドニーとジャンが答える。
「この新型機かなりいいですね」
「動きが全然違いますよ」
「本当に」
キャシーも言う。
「しかもこれで宇宙にも出られるなんて」
「ああ、かなりのものだね」
エルフィもだ。その機体を操りながら言う。
「これからが楽しみだよ」
「ええ。平和を護る為にも」
「これからはですね」
「この機体で」
こう話してだ。彼等は今新型機の訓練にあたっていた。
鳥飼は浩子と共にいた。それでだ。
彼女にだ。こう言うのだった。
「綾人な」
「もうすぐなのね」
「ああ、戻って来るってさ」
このことをだ。笑顔で話すのである。
「だからその時はな」
「そうね。皆でね」
「歓迎のパーティーしようぜ」
鳥飼は屈託のない顔で浩子に話す。
「そうしような」
「ええ、そうね」
「そうしましょう」
玲香と恵もだ。彼のその言葉に頷いた。
そうしてだ。二人でこう言うのだった。
「折角戦いも終わったし」
「戻って来るんだし」
「ああ。青い血とかな」
今になってだ。と理解もわかった。
それでだ。遠くを見つつ言うのだった。
「そんなのどうでもいいことなんだよ」
「そうね。大事なことは」
それは何か。浩子もわかっていた。
「人間っていうことね」
「ああ。それだよ」
そのことがわかってだ。彼等は綾人を待っていた。
その綾人は今遥と共に
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