エピローグ5
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「そうするわ」
「そうか。ではこれからもだ」
「ええ、これからも」
「トレーニングを続けるぞ」
「これからの為に」
こう話してだ。二人は基地の中で走りトレーニングを行っていた。親娘で。
エヴィータは母であるアマリアに話していた。
「母娘で一緒のマシンに乗るのも」
「滅多にないわね」
「ええ。けれどね」
それでもだとだ。エヴィータはこうも言った。
「悪い気はしないわ」
「ではこれからも」
「一緒にいていいかしら」
こう母に問うのだった。
「これからも」
「ええ、私としてもね」
「母娘でね」
「やっていきましょう」
「じゃあ。その言葉にね」
どうするか。エヴィータはこうしたことも言った。
「乗らせてもらうわ」
「そうするのね」
「是非ね」
今二人は屈託なく話せる様になっていた。本来の関係にだ。もう戻っていた。
リリィはラヴィーナと二人でだ。
酒屋に入りだ。そこで酒を飲みつつだ。ラヴィーナと話していた。
「一人で飲むよりもね」
「二人ね」
「その方がずっといいわ」
こうラヴィーナに話すのである。
「やっぱりね」
「そうね。一人で飲んでもね」
「あまり美味しくはないわ」
「けれど二人で飲めば」
まさにだ。そうなれば。
「ずっと美味しくなるわね」
「ええ、本当に」
「それならよ」
今度はだ。ラヴィーナがリリィに話す。
「明日も。これからも」
「これからも」
「二人で飲みましょう。何かあればね」
「その時にはね」
「それでいいかしら」
「ええ」
そしてだ。リリィもだった。
微笑んでだ。彼女のその言葉に頷くのだった。
慎悟は真名と共にいた。
そしてその前にだ。彼等もいた、
「眞人、神名」
「これから何処に行くの?」
「二人で」
「ええ、実はね」
何処に行くかだ、真名が二人に話す。
「デートなの」
「あの、真名さん」
慎悟が彼女の言葉に顔を赤くさせて言う。
「そんなこと言ったら」
「いいのよ。実際にそうじゃない」
「それは」
「隠しても仕方ないわ」
こうだ。真名は微笑んで慎悟に言う。
「だからいいのよ」
「そうですか。じゃあ」
「実はね」
「私達もなの」
そしてだった。眞人と神名もそうだというのだ。
そしてだ。二人でだ。慎悟達に言った。
「じゃあ。君達もね」
「デート、楽しんできてね」
「は、はい」
「わかったわ。それじゃあ」
慎悟は少し緊張しながら、真名はリラックスしてだ。二人の言葉に応える。
そうしてお互い擦れ違う。妹も姉も。互いの想い人の手と自分の手を絡め合わせながら。
装甲騎兵ボトムズ
兵士達がキリコに尋ねていた。
「それではですか」
「キリコさんもですね」
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