エピローグ4
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ゾクスル。とてもいい」
「そう、それこそが美だ」
ガビルもいた。当然グラビルもだ。
そのガビルもだ。満足した顔で言うのだった。
「音楽美。この美が我等を変えてしまった」
「音楽を聴いていればな」
「我等は生きていられる。音楽こそが最高のファーム」
「ガオオオオオン!」
その通りだと言うようにだ。グラビルも叫ぶ。
「グラビル、御前もそう思うか」
「ガオオオオオン!」
今度はガビルに応えてだ。また叫ぶ彼だった。
ガビルもだ。彼のその叫びを満足した顔で聞いてだ。また言うのだった。
「音楽美。これからも楽しみたい」
「そうだな」
「ああ、そこにいたんですか」
彼等にだ。ドクター千葉がシャトルで傍まで来て声をかけてきた。
「あの、今からですね」
「CDをかけてくれるんだな」
「バサラか。それとも誰のをだ」
「まずはバサラさんで」
彼の音楽だけではないというのだ。
「それとシェリルさんのとランカさんのデュエットも」
「ふむ。重唱美だな」
ガビルはこの美も見て言う。
「いい美だ。それではだ」
「はい、聴かれますね」
「そうさせてもらう」
「ガオオオオオオオン!」
ここでも叫ぶグラビルだった。彼等は今は音楽を楽しむ人であった。
ゲペルニッチは銀河の彼方でだ。
バルゴ達にだ。音楽を聴かせていた。
それはオルゴールから聴こえてくる。その音楽を聴きながらだ。
彼は満足した声で彼等に言った。
「いいものだな」
「はい、確かに」
「このオルゴールの音楽もまた」
「いいものです」
バルゴだけでなくゾムドとゴラムも答える。
「音楽といっても様々」
「そして次々と生み出される」
「幾ら聴いてもまだ足りません」
「そうだ。音楽は永遠のものだ」
ゲペルニッチは今そのことがわかったのだ。
そしてだ。こう彼等に言うのだった。
「では我等はこの永遠のファームをだ」
「はい、これからもですね」
「聴きそのうえで」
「楽しんでいきましょう」
「音楽は全てを生み出す」
ゲペルニッチはこうも言った。
「全ての素晴しいものを」
最早彼等はプロトデビルンではなかった。人であった。音楽を楽しむ。
バサラはミレーヌと共にいた。場所は楽器店だ。
そこでギターを見ながらだ。彼は言うのだった。
「さて、これからな」
「これからって?」
「とびきりの曲を作るか」
こんなことを言うのだった。
「部屋に帰ってからな」
「ああ、あんたも部屋あったのね」
ミレーヌも今気付いたことだった。
「そういえば生活してたのよね」
「何だよ。今までどう思ってたんだよ」
「いや、あまりにも破天荒だから」
バサラをバサラたらしめているそれ故にだというのだ。
「あまり考え
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