エピローグ3
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」
「ははは、生活の心配をしなくて何よりだ」
それがいいというグン=ジェムだった。
「しかもお宝の取り分もちゃんと貰えるからな」
「結構いい話だしな」
「それじゃあなまたな」
「が、頑張ってお宝手に入れる」
「そうしようね」
こんな話をしてだった。彼等はトレジャーハンターを続けるのだった。
ダグラスは今非常に複雑な顔をしていた。何とだ。
目の前でだ。ベンがだ。
ダイアンと結婚式を挙げていた。その中でだ。
浮かない顔で酒を飲みながらだ。ケーン達に尋ねた。
「どう思う?」
「どう思うって?」
「何がですか?」
ケーンとリンダが彼の言葉に応えた。
「だからだ」
「あの、だからって」
「何がですか?」
「この結婚だ」
彼が言うのはこのことだった。
「曹長、いや遂に少尉になったな」
「それでダグラスさんも中佐じゃないですか」
「そうですよね」
「そうだな。中佐になった」
それは認めた。
しかしだ。ダグラスは同時にこうも言った。
「しかし結婚はだ」
「ああ、独身だったんですか」
「そうだったんですか」
「それで少尉は結婚か」
そのベン、幸せそうな彼を見て言うのだった。
「私も何時かな」
「まあまあそんなことを言わないで」
「楽しみましょうよ」
その彼にタップとローズが笑顔で声をかける。
「折角の結婚式ですよ」
「御二人の幸せを祈って」
「それに中佐もです」
今度はライトだった。
「今度は」
「私がか」
「幸せになれるかも知れないじゃないですか」
「それは違う」
しかしだった。ここでだ。
ダグラスはこう彼等に言った。
「まずは御前等だ」
「俺達?」
「私達ですか」
「そうだ。ワカバ中尉にオセアノ中尉」
まずはこの二人だった。
「それにニューマン中尉」
「俺達が、ですか」
「幸せにですか」
「なるというのですね」
「そうだ。それぞれ幸せになれ」
こう彼等に告げるのだった。
「いいな。私が幸せになるのはこれからだ」
「ああ、そういうことですか」
ここで話を理解したライトだった。
「彼女を見つけてそれでなんですね」
「そういうことだ。いいな」
「じゃあ俺はもう」
「そうよね」
タップとローズが笑顔で話す。
「今度はな」
「私達が式を挙げましょう」
「それで俺達もか」
「そうなるわね」
ケーンとリンダも話をする。
「戦いも終わったしそれじゃあな」
「幸せになりましょう」
「そうしろ。いいな」
ダグラスは飲みながら彼等に告げた。満面の笑顔のベンを苦い、それでいておめでとうという言葉を含んだそうした笑みで見ながら。
その中でだ。ダグラスはまた三人に問うた。
「それで御前等だが」
「ええ、結
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