エピローグ2
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彼を止めるのだった。
「もう少しだ」
「落ち着いてですか」
「そうだ。節度を保て」
こう言うのである。
「いきなりこんなことをされては私も」
「どうなんでしょうか」
「陥落するではないか」
「陥落ですか」
「全く。私は御前の上官であり年上だしだ」
「姉さん女房ですよね」
「そうだ。それでこれでは」
しめしがつかないというのだ。何気に意地も見せていた。
「全く。困った奴だ」
「じゃあ止めますか?」
「いや」
しかしだ。それでもだというのだ。
「止めろとは言っていない」
「それじゃあ」
「このまま続けてくれ。それでだ」
「はい。それで?」
「さっきの言葉の続きだが」
「ああ、これからはですよね」
「そうだ。これからどうするのだ?」
そのことをだ。パトリックに問うのだった。
そしてだ。パトリックはこう答えるのだった。
「これから二人で、ですね」
「二人でか」
「幸せになりましょう」
カティにこう笑顔で告げる。
「そうなりましょう」
「そうだな」
カティは顔をまた赤らめさせてだ。パトリックの言葉に頷いた。不死身のパトリックは長い戦いの後で意中の相手を手にしたのである。
アレルヤは二人でいた。ソーマ、つまりマリーと共にだ。
そのマリーがだ。彼に言うのだ。
「ねえ。これからは」
「うん、戦いも終わったし」
二人でだ。地球を旅しながら話をしていた。二人が今いるのは荒地だ。
その荒地を進みながら。彼女に話すのだ。
「これからはね」
「二人で、よね」
「うん、二人で場所を見つけて」
「そこで」
「二人で生きよう」
こう話すのだった。
「静かに。平和に」
「そうね。これからはね」
「僕達はずっと一緒だよ」
こうも言うアレルヤだった。
「もう離れることはないよ」
「私も」
マリーも言う。
「アレルヤと離れたくない」
「そう言ってくれるんだね」
「私達もこれからずっと一緒だから」
「そう。だからね」
「一緒にね」
「暮らそう。その場所を見つけて」
二人はやがて大平原に家を建てそこで牧場を開き暮らすようになった。彼等もまた彼等の幸せの中に落ち着くことができたのだ。
沙慈はルイスと二人で学校に通っていた。その中でだ。
ルイスにだ。こう言ったのである。
「ねえ」
「どうしたの?」
「また。宇宙に行かない?」
「宇宙に?」
「そう。宇宙を旅しよう」
こうルイスに提案する。
「これからはね」
「そうね」
ルイスも微笑んでだ。彼のその言葉ニ応えて言う。
「それじゃあ」
「星達を見よう」
だからだ。旅をするというのだ。
「平和になったこの銀河をね」
「ええ。そうしましょう」
こう応えてだ。そのうえでだった
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