エピローグ2
[7/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「軍で働かせてもらっていいだろうか」
「是非共」
それで頼むとだ。ビリーも言葉を返す。
「今はね」
「僕の力が必要だから」
「そう。今の軍には君が必要だ」
また話すビリーだった。
「だから」
「うん、それじゃあ」
「これでだな」
ここでグラハムが出て来て言う。
「軍にとってはかけがえのない人物が残ってくれることになった」
「それは君もだ」
ビリーはそのグラハムにも告げた。
「君も軍には必要なのだ」
「私もか」
「そうだ、、必要だ」
こう彼に告げるのである。
「是非共だ」
「私はそれは」
「いえ、その通りです」
「そのおとはです」
ハワードとダリルもそうだというのだった。
「ですから隊長もです」
「軍に残って下さい」
「さもないとな」
ジョシュアもややシニカルな笑みだが彼に言った。
「こちらとしても張り合いがないからな」
「張り合いか」
「そうさ、それがなくなるからな」
だからだというのだ。
「軍に残りな」
「そこまで言ってくてれるのなら」
残るとだ。彼も頷くのだった。軍には人材が戻ってきていた。
パトリックは晴れてだ。カティとの結婚式を迎えていた。その晴れやかな場にだ。
セルゲイとアンドレイも来ていた。そのうえでだ。
笑顔でだ。こう話をするのだった。
「戦いが終わればだ」
「その後は」
「もう二度と戦争をしたくなくなる」
セルゲイはこう我が子に話す。
「だがそれでもだ」
「戦いはまた起こる」
「そうだ。しかし」
「それでもだね」
「人はこうしたことも育んでいく」
「幸せをだね」
「だから御前も」
そのだ。我が子を見ての言葉だった。
「やがてはああして」
「ははは、そうだね」
アンドレイも屈託のない顔で父に応える。
「幸せになるよ」
「それを見てからだ」
セルゲイは優しい笑みになっていた。その笑みでの言葉だった。
「私も軍を退こう」
「軍を?」
「老人の役目は終わった」
だからだというのだ。
「それならばな」
「そうなのか。父さんは」
「あくまで御前が幸せになったその後だ」
その後でだと。また言う彼だった。
「早くいい相手を見つけるのだな」
「そうさせてもらうよ」
そんな話をしながらパトリック達を見ていた。その彼等は。
パトリックがだ。カティを両手で抱きかかえてだ。こう言うのだった。
「じゃあ閣下、これからは」
「待てパトリック」
ウェディング姿の彼女は恥ずかしそうに彼に言う。
「いきなりこんな抱き方はないだろう」
「あれっ、駄目ですか?」
「駄目ではないが」
顔を赤らめさせてだ。それは否定した。
「しかしだ」
「しかし?」
「御前は大胆過ぎる」
こう言って
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ