エピローグ2
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れからボアザンで」
「皇帝を継ぐんでごわすな」
「兄さんはそれを選んだんだね」
「そうだ」
その通りだとだ。健一と大次郎、日吉に話すのである。
「余が皇帝となりそうしてだ」
「ボアザンを建て直して」
「そのうえで真の意味で誇り高い国にする」
「そうするんだよね」
「その通りだ。ボアザンの真の誇りを取り戻す」
その決意を今言うハイネルだった。
「例え何があろうともだ」
「だからか。その角を」
「片方切ったのね」
一平とめぐみはそのもうない左の角を見ながら言った。
「あんたの決意の表れとして」
「そのうえで」
「そうだ。ボアザンの貴族と平民」
その二つがあってだというのだ。
「貴族の誇りと平民の力。余はこの二つを以てだ」
「ボアザンを正しい国にする」
「そうしてくれるでごわすか」
「今から」
「そうだ。そして健一」
弟を見ての言葉だ。
「御前達地球の者達ともだ」
「そう、俺達もまた」
「共に歩もう。過去の過ちを忘れずに」
「そう、今私達は未来の前にいる」
「後は。その道に足を踏み入れて」
健太郎と光代も言う。
「後は。共に進むのだ」
「地球とボアザンだ」
「そう、我等は一つなのだ」
ハイネルにもわかったことである。
「ならばだ。共に歩もう」
「兄さん、じゃあ」
「うむ。またボアザンに来るのだ」
微笑んでだ。ハイネルは弟達に告げた。
「余もまた地球に来よう」
「そしてそのうえで」
「共に明るい未来を歩もう」
ハイネルが皇帝になりだ。ボアザンは確かに歩みはじめていた。地球と共に。真の誇りと共に。
闘将ダイモス
メルビが話していた。
「こうしてだ。我々はだ」
「そうだな。念願の共存共栄に再び立てた」
「長くかかったけれど」
京四郎とナナがメルビに応えて言う。
「一連の戦いが終わったからな」
「もうこれでね」
「そう。そしてだ」
ここでだ。メルビは一矢とエリカを見た。そのうえでまた言うのだった。
「君達もだ」
「ああ、俺達もな」
「これで」
「幸せになることだ」
こうだ。微笑んで告げたのである。
「それが地球とバームの未来を築いていくことだ」
「愛が未来を築く」
「そうなんですね」
「その通りだ」
「そうだな。それでだが」
ここで和泉博士が言う。
「リヒテル提督は。姿が見えないが」
「ああ、リヒテルはな」
「どうしたんだ、それで」
「兄さんは」
「あらためてバームの国家元首になることになった」
それもまた決まったというのだ。
「選挙で選ばれてな」
「そうか。リヒテルもか」
「未来を築く為に」
「そうだ」
ここでだ。そのリヒテルの声がした。そしてだ。
モニターに彼の姿が出て来た。その
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