第百三十三話 GONG
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の悪意も」
リュウセイもいる。
「何てドス黒さだ」
「このままではバンプレイオスもだ」
ここでマイも言う。
「飲み込まれてしまうぞ」
「リュウセイ、今はだ!」
「ああ、戦うのもいいけれどっていうんだな!」
「己を見失うな!」
ケイサル=エフェスの悪意にだ。
「いいな!」
「そうして時を待つのよ」
アヤもそのリュウセイに話す、
「今はね」
「我と一つになれ」
声が脳から直接リュウセイに語り掛けてくる。
「さすればだ」
「さすれば、何だってんだ!」
リュウセイは怒鳴って彼に言い返す。
「何があるってんだ!」
「この世の理を操る力を汝に与えよう」
「らすぼすお得意の勧誘かよ!」
リュウセイはこう喝破した。
「生憎だがな!」
「だが。何だ」
「俺はまだ生きてるんだ!」
リョウ返すのである。
「死人の仲間入りなんかしてたまるかよ!」
「愚かな」
その言葉を聞いてだ。
ケイサル=エフェスのマシンの前が開き。そうして。
そこから六本の腕を持つ漆黒の何かが出て来たのだった。
「命ある者よ」
「な、何だ!?」
「祭壇かありゃ」
そこが開きだった。
「古の白き祭壇、今ここに」
「あいつ何だ!?」
その六本腕がだ。前に曼荼羅を思わせるものを出しだ。
「天よ!地よ!」
「せ、世界が!?」
「世界が変わった!?」
ロンド=ベル全員をだ。何かが襲って来たのである。
漆黒になりその中でだ。
無数の悪霊達が彼等を取り囲みだ。まとわりついてきたのだ。
「あ、悪霊達が!」
「来たってのかよ!」
「な、何だ!?」
「一体どうなるってんだ!」
「いかん、精神攻撃だ!」
ここで大文字が気付いた。
「諸君、気を確かに持て!」
「は、はい!」
「わかりました!」
「一瞬でも油断をすれば取り込まれる!」
まさにその為であった。
彼等は何とか耐えた。しかしだ。
その今は収められた六本腕についてだ。こう言い合った。
「な、何だったんだ今のは」
「まさかあれが」
「あいつの正体!?」
「ケイサル=エフェスの」
「そうだっていうの!?」
「人間じゃない」
そのことがわかったのだった。
「あの老人の姿は仮の姿」
「正体があれか」
「禍々しい神」
「悪霊の神」
「これでわかった筈だ」
そのケイサル=エフェスも言う。
「我の力がだ」
「くっ、今のをもう一度受けたら」
「俺達はもう終わりだ」
「折角こいつ一人に追い詰めたってのに」
「これじゃあ」
「これだけではない」
こう言ってだ。さらにだ。
ある程度傷ついていた身体がだ。回復したのだった。
「こうしたこともできる」
「再生能力!?」
「まさか、そんな力まであるな
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