第百三十三話 GONG
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者」
「ふむ」
「まつろわぬ神」
「そうした意味では御仏と同じか」
ティアンは彼の言葉からこう考えた。
「しかし根本的に違うな」
「はい、確かに」
ティアンの言葉にデメクサが真剣な顔で頷く。
「私は仏教には詳しくないですが」
「それでもわかるな」
「解脱ですね」
デメクサはこの単語を出した。
「それですね」
「うむ。それになる」
「彼は逃れたといいますが」
「それは解脱ではない」
「解脱はより高みに至ることだと思いますが」
「あ奴は違う」
はっきりとだ。ティアンは言い切った。
「より邪な存在になったのだ」
「そうだな。ティアン殿の言う通りだ」
ジノもその言葉に頷く。
「あれは。闇の中に入ったのだ」
「輪廻から逃れるのにも様々だ」
ティアンはまた言う。
「中にはあの様にして」
「闇となる者もいるのか」
ファングもこのことについてわかったのだった。
「そしてその闇の中で」
「左様、ああした存在になるのだ」
「ではあいつは!」
ロザリーも言う。
「最早!」
「人と神と悪魔を超え」
その彼の言葉だ。
「この世界の過去と未来の全てを統べる者」
「神ですらも超えた神」
「それだってのかよ!」
「人間の意志なぞ無限の絶望の前には」
また言うケイサル=エフェスだった。
「何の意味さえ持たない」
「震えている」
ヒイロはふと気付いた。
「俺の手が」
「その様だな」
「奴の悪意の前に」
「個人の意志ではだ」
ケイサル=エフェスはヒイロにも話す。
「まつろわぬ霊の集いし我を討つことはできぬ」
「悪魔じゃねえっていってもな」
甲児もだった。
「この底知らねえ悪意は」
「恐怖」
「それを感じるね」
鉄也と大介も言う。
「この俺も」
「こんな奴ははじめてだ」
「魔神といえども我の敵ではない」
三人が操る魔神達もこの神の前には無力だった。
「この因果律の支配者の前にはだ」
「くそっ、けれどな!」
「それでもだ!」
「僕達は戦う!」
マジンガーチームも向かう。死闘が続く。
その中でだ。洸もだった。
「ライディーンが言っている」
「何て?」
「全ての歪みはこいつからはじまっている」
こうマリに話すのだ。
「ありとあらゆる歪みが!」
「じゃあこいつは」
「まさに」
「あらゆる災いの元なんだ」
マリだけでなく神宮寺にも話す。
「この恐ろしい力こそが」
「くっ、それなら!」
「俺達もだ!」
神宮司達はブルーガーを駆り洸と共に向かう。しかしその戦いは。
神の前にだ。ロンド=ベルの動きは完全に止まってしまっていた。
「だ、駄目だ!」
「恐ろしい体力だ」
「何て強さ」
「攻撃も尋常じゃないし」
「こ
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