第百三十三話 GONG
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ギターを手に高らかに叫ぶ。
「どいつもこいつも歌いやがれ!」
「わかりました!」
「了解だもんね!」
ラクスとマイクも笑顔で応える。
「今ここで!」
「最高のクライマックスだもんね!」
「では私もこれから」
「ベリーグッド!すっごくいい歌だもんね!」
彼等も加わりだ。他の面々も。
「歌うぞ!」
「ああ、この歌で奴を退ける!」
「ケイサル=エフェス!今の貴様には!」
「絶対に負けない!」
「スコアと歌詞を全機に転送!」
ラクスが命じた。
「そして私も!」
「そうだな。歌うか」
「歌わずにいられません」
微笑みだ。ヘンケンに答える。
「これだけの歌は」
「では。全員で」
「鳴らすぜ、今!」
また叫ぶバサラだった。
「生命のゴングをな!」
「これが歌」
カヲルは満足している笑みの中でシンジに言う。
「リリンの生み出した文化の極みだよ」
「カヲル君、僕も」
「歌うんだ、シンジ君」
微笑みだ。シンジにも話す。
「君のその心と共に」
「うん、そうするよ」
「全ては。今はじまるんだ」
シンジに。こう話していく。
「君達の未来が」
「くっ、これは!」
ケイサル=エフェスにだ。何かが起こった。
「まさか我の力が」
「どうやら」
驚愕する彼にだ。シュウが言う。
「再生の力は封じられましたね」
「これは何故だ」
「貴方は悪意そのもの」
こう神に言うのだった。
「ならばその対極にある力にはです」
「弱いというのか」
「はい」
まさにそうだというのだ。
「その通りです」
「馬鹿な、そんなことが」
「いや、これは」
「この歌は」
「凄いぜおい!」
「聴けば聴く程!」
ケイサル=エフェスは否定しようとする。しかしだ。
それ以上にだ。ロンド=ベルの面々が言うのだった。
「皆で歌えば!」
「力が出て来るぜ!」
「溢れ出る感情」
レイもだ。微笑んで言う。
「生きる力、生きる意志」
「おいレイ!」
バサラはそのレイにも言う。
「歌うぜ!」
「はい、この歌を」
「歌好きだな!」
「どうしてそのことを」
「俺にはわかるんだ!歌が好きな奴がな!」
バサラは直感でだ。そういうこともわかるのだ。
「だからだよ!」
「だから」
「ああ、鳴らすぜ!」
「はい」
「生命のゴングを!」
「今ここで」
「ぬおおおおおおおおおおっ!」
ケイサル=エフェスが叫んだ。そして。
「我の再生の力が」
「最早ありませんね」
「我に流れ込む悪意の波動は」
それは。
「無限ではなかったのか」
「そんなものがな!」
「無限であってたまるか!」
コスモとバサラが同時に返す。
「この世で無限のもの!」
「それは!」
竜
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