第百十六話 壊れゆく人形達
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ブは」
「書類の仕事もまともな会談もできなくなりますし」
「いや、どうなるのか」
「心配です」
「おい、待て」
カガリの声がしてきた。無論彼女も戦っている。
「何故そこで私が出るのだ」
「だから。カガリ経済とか財政とかわかるのかな」
「経済!?財政!?」
いきなりだ。いぶかしむ言葉だった。
「何だ、それは」
「だからだよ。カガリは難しいことはわからないからね」
「それはどういう意味だ!」
ユウナの今の言葉にだ。カガリは怒りの抗議の声をあげるのだった。
「私が馬鹿だというのか!」
「ええと、答えはね」
「言え!その答えは何だ!」
「シン君、答えてくれるかな」
「俺か」
「君は元オーブの市民だからね」
それが理由だというのだ。答えるだ。
「だから頼めるかな」
「ああ、それじゃあな」
「うん、御願いするよ」
「わかったぜ。じゃあ答えるぜ」
こう言って答えるシンだった。その解答は。
「こんな馬鹿いねえ!」
「それが答えか!」
「手前ちょっとは勉強しろ!小学校一年レベルの成績じゃねえか!」
「そこまで馬鹿ではないぞ!」
「馬鹿だろうが!」
こう言い返すシンだった。
「この馬鹿!豆腐の頭に角打ちつけてろ!」
「そういう御前がそうなれ!」
「俺はアカデミー首席だ!」
「学業はどうだった!」
「実技が一番なんだよ!」
こんな喧嘩をする二人であった。しかし言い合いながらもだ。
戦いは続ける。そうして撃墜していくのだった。
それを見てだ。ユウナはこんなことを言った。
「確かにカガリは頭はねえ」
「だが、というのですね」
「そうですね」
「うん。戦闘力は高いね」
国家元首とはあまり関係のない能力はだというのだ。
「何だかんだでカリスマはあるし」
「はい。それはかなりあります」
「見事なまでに」
「国家元首としてはいいかな」
それは認めるユウナだった。
「まあお婿さんも決まったしね」
「勇者がいますから」
「我々も安心できます」
「有り難う、アスラン君」
彼であった。
「君のお陰でオーブは救われたよ」
「だから何で俺なんですか!」
アスランは戦いながらコクピットから叫ぶ。
「何度も言いますけれどまだ俺はですね!」
「うん、地球から帰った時が楽しみだよ」
「まだ言われるんですか」
「まあその話は置いておいて」
話が変わった。ここでだ。
ユウナはだ。こんなことも言った。
「さて、戦いはね」
「そうですね。ここでの戦いも」
アズラエルがユウナのその言葉に応える。
「いよいよ佳境ですね」
「はい、それじゃあ」
「残っている敵を一掃しましょう」
アズラエルの今の言葉は素っ気無かった。
「これから」
「はい、それでは」
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