第百十五話 霊帝ルアフ
[8/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て定められた」
それこそはだった。
「二つの星、二つの民の戦いを」
「嫌だとは言えないっていうんだな」
「ナシムを倒した君達は僕と戦う運命にある」
こうリュウセイにも告げた。
「その証拠にね」
「この音か」
「これがガンエデンの」
「そう、ゲベルも言っているよ」
他ならぬだ。彼自身がだというのだ。
「だからだよ。はじめよう」
「どうやら御前もだな」
ハマーンがだ。そのルアフに対して言った。
「囚われているな」
「囚われている!?」
「そうだ、御前もだ」
こうだ。ルアフに言うのである。
「私達は確かにそのナシムガンエデンを滅ぼした」
「君達自身が最もよくわかっていることだね」
「その時に私達はイルイを救い出した」
ハマーンはこのことも告げた。
「ガンエデンに囚われていたな」
「ナシムに」
「御前もまた同じなのだ」
見抜いていた。ルアフをだ。
「所詮はな」
「どういう意味だい?それは」
「御前もだ」
ハマーンはルアフにさらに告げた。
「先史文明の遺したガンエデンシステムの妄執に取り憑かれているだけだ」
「何っ、僕が」
「その通りだ!」
今度はカミーユが言う。
「御前はそうして戦っているだけだ!」
「それで神様を気取ってるだけなんだよ!」
ジュドーも言った。
「御前も人形なんだな!」
「黙れ!」
ルアフは彼等の言葉に激昂した。それでだった。
雷をだ。ロンド=ベルに落とすのだった。
「くっ!」
「また雷か!」
「雷を落とすのは神だ!」
その雷から言うのだった。
「僕は神!」
「神か!」
「それだっていうんだな!」
「そう、ゲベルガンエデンの神子!」
それこそがだった。
「霊帝ルアフだ!」
「それなら聞いてやるぜ!」
忍がそのルアフに言う。
「手前は神だっていうんならな!」
「どうだというんだ!」
「手前の国の人間は救わねえのかよ!」
「聞いていなかったのかい?」
まただ。傲然とした態度に戻って言うルアフだった。
「このガンエデンがあれば」
「また新たな種族をか」
「創るっていうのかよ」
「それで」
「そう、だから民など必要ないのだよ」」
これがルアフの言葉だった。
「僕とガンエデンがあればな」
「なっ、これが」
ここまで聞いてだ。ルリアもバランもだ。
唖然となった。そうして言うのだった。
「今日まで私達が信じていた」
「創世神だというのか」
「何ということ・・・・・・」
「ゆ、許せん!」
バランのだ。義憤にだった。触れてしまっていた。
それでだ。彼はルアフに問うのだった。
「ルアフ、答えよ!」
「僕を呼び捨てかい?民が」
「その民の言葉だ!」
それだと言ってだ。バランはル
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ