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吾輩は猫である
無印前
番外 吾輩、吾輩の出番は? さざなみ寮編
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うどんd「今すぐ行く」ちゃんと手を洗ってきてね」


久遠は人間に変化して手を洗いに行った。
私も丁度うどんを丼に入れて並べていたら、久遠がカオスを連れてきた。


「あれ、その子も一緒に食べるの?」
「うん、友達だから」
「にゃーん」


お皿は大丈夫だけど、やっぱり猫だし、うどんと油揚げだけにしたほうがいいかと聞いたら、別にいいとのこと、本当に大丈夫なのだろうか。
こぼした時ように拭く雑巾を多めに持っていこう。


「「「いただきます(にゃーん)」」」
「にゃーんゲプッ」
「「はやっ!?」」


あれ、私同じ量で入れたと思うけど……


「うわ、汁が一滴も残ってない! え、何この食べる速さ!」
「かおす、妖怪?」
「にゃーん」


久遠曰く、カオスは妖怪のような何かとのこと。
私はカオスを問い詰めていったいどんな存在か吐かせた。


「カオスは妖怪みたいなものでなんでも食べるんだね。なんだろ、聞く限りでは凄まじく危険なんだけど……さらに、食べた物の性質を取り込むなんて恐ろしい……」


本当に恐ろしい、刀を食べれば刀みたいに物を切れるようになり、銃を食べれば銃のように弾を跳ばすことができる。いや別に武器だけじゃない、霊力なども食べられるかもしれない。
久遠のようにならないためにもカオスについてなにか対策しとかないと。





カオスをさざなみ寮に連れて行った。
薫ちゃんや耕介さん達に相談しようと思う。カオスを居間に座らせてみんなに説明したら、美緒ちゃんが突然、


「猫ならどっちが上か分からせればいいのだ!」


と言ってカオスに挑んだが返り討ちにされた。完全にカオスの方が立場が上のようだ。


「あの猫なかなかやるな……私も挑んでみよう! 人外は私に任せろ!」スッ


薫ちゃんが木刀を持ってカオスに攻撃しようとしてた。


「やめて! これ以上この場を混乱させないで!」


私は必死に薫ちゃんを止めている間久遠とカオスが仲良くなっていた。ちょっと嫉妬しちゃうな。





久遠が寝取られました。うえぇ……
最近久遠が私の膝の上にいても近くにカオスがいるとすぐにそっちに行くようになった。
むしろ、カオスがさざなみ寮にいる間、久遠はずっとカオスの側にいるようになった。ちょっと前まで一緒に寝たり、ご飯食べたり、お風呂入ったりしてたのに……
ぐすん……;


「にゃ〜」


そんなこと考えてるとカオスが近寄ってきた。
もしかして私のこと慰めてくれるの? カオスゥ〜ありがと〜


「にゃっ!」


チラシを私の前に広げ可愛らしい肉球で指差す。


「え? もしかしてこれが欲しいの?」

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