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吾輩は猫である
無印前
吾輩、過去を語る 続々
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嫌な悪夢見たし、みんなあいつと同じ顔でずっと「くけけけけけけ!」って言ってる夢なんて嫌すぎる!


今吾輩は昨日の道を歩いてる。
そこにはあの幼女、もといなのはという子がいた。


「……………はぁ」


めっちゃ落ち込んでますね。好きな奴がいなくなったんだから当然っちゃ当然か。


「うぅ……一哉くん……」


トボトボとバス亭に向かっていく。
学校かな? あの制服は確か私立の小学校だっけな。
ついて行ってみるか。



私立聖祥学園到着。
なのは嬢のほかに金髪と紫髪の少女たちが共にいた。


「なのは元気だしなさいよ。メールアドレス知ってるんでしょ?」


ツンデレっぽそうな金髪っ子。


「そうだよ。ずっと会えないわけじゃないんだから元気出して」


優しそうなだけどなんだか人とは違う匂いがする紫髪の少女。
こいつ……ヤンデレの素質ありそうだ……


教室に行ったか……木に登って覗くか……
あっ、教室知らんかた。




教室を一つ一つ探した。この身体能力があるから木から木に飛び乗るのは楽だが、向かいの教室を調べるためにわざわざ人の目を掻い潜って向かうのは難しい。
黒いから見つかりやすいし、小学生だから学校に猫一匹いるだけで騒ぎにあるからな。


教室には少女3人組みの他に気持ち悪いくらいに顔の整った少年が2人いる。


「あんたたち気持ち悪いのよ! あっち行きなさい!」
「ははは、アリサはツンデレだな〜。別に恥ずかしがることなんてないんだぞ(ニコッ」
「やめて気持ち悪い! 近づかないで!」
「俺のなのはよ、俺を見て元気を出すがいい! ふ〜はっはっは!!」
「一哉くん……たすけてぇ〜……」
「皇咲くんやめなよ! なのはは今一哉くんが引っ越して落ち込んでるんだよ!」
「あのモブに騙されてたんだろ? 俺が慰めてやる! さあ、飛び込んでこい!」
「おい! なのはが嫌がってるだろ! なのは、俺が慰めてあげるかな(ニコッ」
「このモブが! オリ主である俺のなのは達に近づいてるんじゃねぇ! 嫌がってるだろ!」
「貴様こそ俺の嫁達に近づいてるんじゃねぇよ! このモブが!」
「一哉くん〜へるぷみ〜……」
「「……はぁ」」


うわぁ……これはひどい。
さっきまで元気だった少女2人に疲れが見え、なのは嬢なんて虚ろな目でもういないあの少年一哉に助けを求めてた。




放課後、俺は心配でなのは嬢の後をついていった。


「……はぁ」


一向に回復せんな。
ここはこのキュートな俺が―――――


「ぐへへ、おおお、お嬢ちゃん。飴ちゃんあげるからぱぱぱパンツ見せてくれないかい?ぐへへ……ブヒ」
「ひぃ!?」

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