第二章 A's編
第三十六話 『謎の女性と王女の夢』
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】っていう名前らしいよ』
「オリヴィエ………、…ッ!?」
その名を呟いた途端、シホは軽い頭痛に襲われ頭を抑えてしまった。
そしてどういうわけか、
「私…この人の事、知っているかもしれない…。でも、どうして知りもしない事を…うぅっ!」
シホは苦悶の表情を浮かべながらそう言ってまた頭痛が襲いかかってきて処理できないのか熱暴走してまたベッドに横になってしまった。
当然全員は慌てるがまた睡眠に入ってしまったものはどうしようもないとして一時保留扱いとなった。
「…なのは、フェイト、それにエイミィも。この件はあまり公開しないほうがいいかもしれない。だから誰にも喋らないように。艦長には僕自身が内密に話しておく。以上だ」
『は、はい…。』
執務官の顔になり三人は素直に頷いた。
クロノ自身、
「(もしかしたら、さっきの予想はあながち間違いじゃないかもしれない。異世界からやってきたシホ。そして異世界に飛ばされた可能性のある謎の女性。
………簡単にまとめるとしたら一度世界から追い出されてまたなにかしらの運命でこの世界に舞い戻ってきた子孫かなにかなのかもしれないな、シホは…)」
そう考えていた。しかし所詮憶測。今は考えても埒が明かないと判断し、それ故の保留である。
◆◇―――――――――◇◆
…少し時間を遡り、シホが魔法陣を展開しているときに家ではやてのお手伝いをしていたシャマルは突然の魔力反応(すぐ途絶えてしまったが…)に目を見開き、
「(今の強大な魔力反応は…、なに? なにか、すごい反応だったけどもう収まったわ…なにが起きているのかしら?)」
「シャマル? どないしたの? 手が止まっとるよ?」
「あ…なんでもないですよ、はやてちゃん」
はやての言葉に正気に戻ったシャマルだったが一度染み付いた感覚は忘れることができず内心頭を悩ませていたのだった。
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