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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Episode ZERO:Vivere Est Militare....Fin
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†††Side????†††
「・・・ち・・うえ・・・」
なに・・・?
「・・・起きて・・・さい・・・ちち・・え」
起きろ・・・?
「起きて下さい、父上。ここで眠っていては風邪をひいてしまいます」
「あ?・・・ああ、すまない。眠ってしまっていたか・・・」
いつの間に寝ていたのか、私は机に突っ伏していた。指を組んで「くぅーーーっ」腕を頭上に掲げでグッと伸びをすれば、体のあちこちからポキポキと鳴った。ぐるりと見回せば、ここがセインテスト王家の城であるグラズヘイム城、その執務室であることをが判った。何故、私は執務室の机で眠っていたのか? 寝惚けているのか思い出せない。
「父上。お休みになられるのであれば、寝室へどうぞ。風邪をひかれてしまいますゆえ」
「ありがとう、バンヘルド。しかし、まだ仕事が残っているからな。寝ていられないさ」
執務室に居た理由を思い出して、そう返す。先ほどから私を心配そうに見ているのは、ワインレッドの髪をオールバックにした30代くらいの男、バンヘルド。
私、アースガルドのセインテスト王ルシリオンと、氷零世界ニヴルヘイムの第二王女シェフィリスの子供だ。私とシェフィの子供。本心からそう思っているが、しかしバンヘルドが生まれた理由を思えば誤魔化していると言えるな。
「つい先日。父上は同じ事を言い、体調を崩されていました」
「う゛っ。いやいや、今日は大丈夫だ、問題ない」
「・・・・(じぃー)」
ものすごい見られているな。視線で穴が開きそうだよ、バンヘルド・・・。
「・・・・頼む、じぃーっと見ないでくれ。居心地が悪い」
「判りました。ですが、しばらく傍に控えさせていただきます」
完全自律稼働人型魔道兵器・“戦天使ヴァルキリー”。それが、バンヘルドの正体だ。私とシェフィが愛し合って、そして彼女が腹を痛めて生んだ子ではない。魔術を用いて誕生させた、戦争を終わらせるための戦力として創り出した人工生命体だ。
「もしかして・・・シェフィに言われたか?」
「はい。母上は父上の事を心配しておられます。無茶をしているようであれば、お止めするように、と」
「シェフィとて無茶をしていると思うが・・・?」
私とシェフィは、まだ完全とは言えない“ヴァルキリー”のシステムを究極にするために日々研究している。今現在、“ヴァルキリー”はバンヘルドを含めた3機がすでに稼働していて、3機が稼働準備中だ。今後の世代を究極に近づけるための実験部隊である第一世代の6機。この子たちの実践記録を活かして、次世代の“ヴァルキリー”を究極にする。
「母上の元には、リアンシェルトが控えておりますゆえ」
「そうか。ガーデンベルグはどうしている?」
「お忘れですか
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