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吾輩は猫である
無印前
吾輩、過去を語る 続
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8ヶ月くらい経ったのか。時が経つのは早いな……
もう少しで新年、大晦日までコタツの中に逃げ込みたい。
久遠経由で那美に頼んでさざなみ女子寮に入れてもらおうかな、あそこ別に俺のような猫が1匹や2匹いても大丈夫だろ。メンツ濃いし、久遠も入り浸ってるし。
そうと決まれば行くか。


『久遠〜』
「どうしたの?」
『来年までさざなみ寮に置いてもらえないか那美に頼んでくれないか?』
「わかった、ちょっと待ってて」


久遠が那美に訪ねにいった。少し待っていると久遠がトテトテと小走りで戻ってくる。


「大丈夫だって」
『じゃ行くか』
「くぅん♪」


久遠には懐かれた。よく寝るときや飯のとき俺の隣で食うようになった。
那美が「カオスに久遠を取られたぁぁぁぁ……」と泣いていたが、俺は気にしない。俺にとっては久遠は妹ポジションなのだ。かなり年上のようだが。


そんなこんなで寮に到着。


「げっ! カオス……」


着いて早々いきなり嫌がられた。
解せぬ。
こやつは陣内美緒、ここら辺の野良猫の元ボスだった猫人間だ。
那美に連れられここに初めて来たとき、美緒に突然挑まれたから叩きのめした。
一方的にな!


「にゃー!(下僕の癖に生意気だぞ!)」
「あの時は気を抜いてたから負けたんだ! 今戦ったらこっちが勝つのだ!」
「にゃ〜(負け猫の分際でよく言う)」
「うがぁー!!」


美緒がこちらに突進してくる。
俺はそれを躱し、足を引っ掛けて転ばせる。


「ヘブッ!!」


顔からいったーーーー!! これは痛い!!


「うう……。このー!!」


次は殴りかかってきた。


「んにゃー(甘い)」


拳をギリギリで避け、がら空きの顎にカウンターを決める。


「なーーおーーー!(ニャッパーーー!)」


鉄以上の硬度を持つ肉球が美緒の顎を打ち抜く。


「ゴフッ!!」


アッパーの勢いをそのままに天井まで飛び上がり、倒れ込んだ美緒の鳩尾に頭突きで突っ込む。
死に晒せや!


「グエッ!」


決まったな。美緒の様子は―――


「」


気絶してるな。まあ、鳩尾にダイレクトだからしょうがないか。
これでここら辺のテリトリーは完全に俺のものになり、海鳴の4分の1が支配下になった。
今年はこれだけでいいか……。来年は海鳴全域を支配下に治めてやる。


「美緒どうしt……美緒ーー! しっかりしろーー!」


やべっ





今回の食事

布、綿
ゴム
人からのおすそ分け
廃棄車(大型車両、特殊車両)
那美の手料理
さざなみ寮でのご飯






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