無印前
吾輩、過去を語る 続
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? 狐なのに? 肉球をゴシゴシと?
すると久遠が突然光だし、その光が収まるとそこには巫女服を来た幼女がいた。その幼女には狐の耳と尻尾が生えていた。
『く、久遠?』
「うん」
『人になれるとか羨ましい……』
「えっへん」
無い胸を強調して威張られた。
俺もいつか人になってやるもん。別に嫉妬なんかしてないんだからね!
「かおすもお昼食べる?」
『いただきます』
久遠についていくと巫女さんがちょうどお盆からちゃぶ台にうどんを並べていた。
「あれ? その子も一緒に食べるの?」
「うん、友達だから」
「にゃーん(お願いします)」
「うーん。まあ、まだうどんはいっぱいあるから大丈夫かな。じゃ、一緒に食べよう。食べやすいように小皿とかに取り分けよ」
「な〜お(別に大丈夫です)」
「取り分けなくっても大丈夫だって」
「え、でも猫だから箸使えないだろうし、猫舌だから熱いものはダメかと……」
「にゃん(無問題)」
「問題無いだって」
「そ、そう? じゃあ、食べましょ」
「「「いただきます(にゃーん)」」」
「にゃーん(ごちそうさま)ゲプッ」
「「はやっ!?」」
何かめっちゃ驚かれた。なぜだこのくらいの量なんて自動車に比べたら少なすぎるくらいだ。てか、久しぶりのうどんウマー。
「うわ、汁が一滴も残ってない! え、何この食べる速さ!」
「かおす、妖怪?」
『妖怪のような何かだと思う』
そのあと巫女さんにいろいろ問い詰められゲロりました。
この巫女さんの名前は神咲那美というらしい。なんか久遠と一緒に霊を除霊してるとか。
…………霊ってどんな味がするんだろ。ジュルリ
「カオスは妖怪みたいなものでなんでも食べるんだね。なんだろ、聞く限りでは凄まじく危険なんだけど……さらに、食べた物の性質を取り込むなんて恐ろしい……」
ついでに言えばただの物理じゃ死なないんだけどね。オラクル細胞持ちだし。まあ、教えるつもりはないんだがな。
とりあえずこの神社を拠点にしてテリトリーでも広げていってみるか。
121〜249日目
猫にとって人の作った行事や祝日は全く意味がない。何が言いたいかというと………
自分から積極的に休みにいかないと毎日が仕事ってことなのさ! 今俺に休みを言ってくれる奴なんていないから毎日毎日動き周り、テリトリーを広げ、襲ってくる犬や猫等をねじ伏せる。そんなことを昼夜問わず(飯時以外)100日以上続けてきた。いったい俺はどこのワ〇ミの社員だよ。久遠なんか那美との除霊がある日以外全部休みだというのに……
とにかく今日は休みだ! もう喰って寝る! てかこの世界に来てもう
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