第九十四話 炸裂!神雷
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よ」
「わしはそれでいい。とにかく今はだ」
「ああ、俺の勝ちなんだな」
「そういうことよ」
こう話しているとだ。そこにだ。
バランの部下達が来てだ。そうして彼に対して言ってきた。
「バラン様、ここはです」
「もうお下がり下さい」
「是非共」
こう彼に告げるのだった。
「次があります」
「ですからここは」
「御願いします」
「撤退か」
バランは彼等の言葉を受けて述べた。
「それか」
「はい、そうです」
「ここは是非です」
「御下がり下さい」
「言っても聞かぬな」
部下のこともだ。彼はよくわかっていた。
「そうだな」
「御言葉ですが」
「その通りです」
彼等もそれを否定しない。
「では我等がペミドバンを運びますので」
「バラン様はそこにいて下さい」
「宜しいですね」
「わかった。それではだ」
バランも頷いてだ。そうしてだった。
彼は部下達に運ばれ撤退した。そして他の軍もだった。
撤退してだ。これで第五陣との戦いは終わったのだった。
「ふう、凄い戦いだったよな」
「そうよね」
「トウマとバラン」
「本当に」
ロンド=ベルの面々は二人の戦いについて話す。
「あそこまでの戦いをするなんて」
「ちょっと予想外」
「あそこまで凄い戦いなんて」
「ちょっとねえ」
こう話すのであった。そしてだ。
トウマはだ。今完全に脱力していた。疲れきっていた。
「大丈夫、トウマ」
「ああ、何とかな」
心配するミナキにも言葉を返す。
「次の戦いもいけるからな」
「けれど無理はしないでね」
「ああ、わかってる」
こう返すトウマだった。
「それはな」
「絶対にね」
「ただ。ちょっとな」
「ちょっと?」
「元気の出る飲み物が欲しいな」
笑ってだ。こう言うのだった。
「今はな」
「元気がなの」
「何かないか?」
こうミナキに問う。
「スタミナドリンクでもさ」
「ええと、ドリンクなら」
ミナキが探そうとするとだ。そこにだ。
「おおトウマ」
「御疲れさん、さっきは」
「凄かったぞ」
オルガにクロト、シャニが来たのだった。
「俺マジで感動したぜ」
「あんな凄い戦いするなんてね」
「見直した」
「あ、ああ」
トウマはその三人にも応える。
「俺も。どうなるかって思ったけれどな」
「それでな。身体疲れてるだろ」
「それだったらな」
「これ飲め」
三人はここでだ。不気味な青緑色のドリンクを出してきたのだった。
コップの中に入っているそれはだ。沸騰していた。何故かだ。
「あのよ」
「何だ?」
「どうしたんだよ」
「言え」
「それ、誰が作ったんだよ」
ドン引きしながら三人に問うトウマだった。
「一体。そのドリ
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