第九十一話 アレグリアス
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ス達もであった。動かなかったのだ。彼女達は彼女達の敵を倒していた。
その中でだ。スレイがツグミに問う。
「これでいいのか」
「セレーナへの援護をしないことね」
「そうだ、あの女は強い」
スペクトラのことに他ならない。
「それでだ。放っておいてだ」
「ええ、大丈夫よ」
ツグミは確かな声で答える。
「今のあの娘なら」
「死なないっていうんだね」
アイビスもツグミに問うた。当然彼女も他の敵と戦っている。
「絶対に」
「絶対よ」
アイビスにも確かな声で返した。
「だから安心して」
「ツグミがそこまで言うならね」
「信じよう」
二人も彼女の考えを受け入れた。そうしてであった。
彼女達はセレーナを見守りながら自分達の戦いを行っていく。戦場での戦いをだ。
セレーナはその間に。ソレアレスにかなりのダメージを受けていた。
「つうっ、やっぱり強いわね」
「私を侮ってもらっては困る」
こう返すスペクトラだった。
「貴様とは浅からぬ因縁だがな」
「そうね、あんたに私のいた部隊を壊滅させられたしね」
「あの時に貴様も殺しておくべきだった」
忌々しげに言うスペクトラだった。
「そうでなければ今な」
「こうして楽しい思いはしなかったっていうのね」
「違うな、それは」
言葉の忌々しげなものがさらに強くなった。
「私をわずらわせる女狐め」
「どう?美人の狐でしょ」
「ふん、顔はどうでもいい」
「じゃあ身体かしら」
「そんなものには興味がない」
スペクトラはあくまでこう言うのだった。
「私が興味があるのはだ」
「何だっていうのかしら」
「貴様の命だ」
それだけだというのである。
「貴様のそれを貰いたいだけだ」
「そういうことなのね」
「死んでもらう」
憎しみそのものの言葉をだ。今出した。
そしてそのうえでだ。一旦距離を放してだった。
「何をするのかしらね」
「セレーナ、気をつけて」
アルマが彼女に言う。
「何か様子が違うから」
「そうね。これまでの攻撃とは違うわね」
「うん、だから」
こう言ってセレーナに注意を促す。そしてだった。
スペクトラは。その攻撃を繰り出すのであった。
「さあ、受けるのだ!」
「来た!?」
「セレーナ、かわして!」
「わかってるわ、けれど!」
「遅い!」
そしてだ。その攻撃を放ったのだった。
「ヤラー=イリュージョン!」
「くっ!」
それを受けてだ。ソレアレスは大きく吹き飛ばされたのだった。
「勝負あったな」
「ま、まだ・・・・・・」
「セレーナ、大丈夫!?」
「私はまだ生きてるわよ」
こうアルマに返すのだった。
「生きているのならね」
「そうか、それならだ」
それを受けてだ。スペクトラ
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