暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンラインー不幸を呼ぶ者ー
鮮血の月

[8]前話 [2]次話
決闘開始と共に地面を蹴る
アレスもかなりの敏捷性を持っているようで、距離がみるみる縮まる。
恐らく俺の初撃が<紅月>であることはタメのモーションでバレていたのだろう。
俺が抜刀する寸前、アレスは<紅月>の攻撃範囲ギリギリ外へバックステップ
俺の刀を空振らせ、その手に握られた短剣が紅コートにクリティカルをたたき込む。

そう思われた。

「甘ぇ」
だが、俺の<紅月>には少々アレンジが加えられている。
抜刀寸前に右足を相手から遠ざけるように、両足をクロス
アシストの邪魔にならないようにするにはかなりの練習がいるが、この動作一つで踏み込み距離が延び、攻撃の範囲、威力を飛躍的に増幅できる。
「なっ!?」
ずんっ、と後ろに下がったアレスの懐に入り直す。
「はあぁぁっ!」
<紅月>改め<鮮血の月>が紅いライトエフェクトを纏い、アレスの無防備な体に一文字の傷を負わせる。
驚愕に歪む顔を無視し、硬直なしの長所を活かして重五連スキル<斬座>に繋げる。
彼の軽さ重視の服故の貧弱な防御力も相まってHPバーはがくんと減り、イエローに入る。

winnerザイン

あっけなかったな。
デュエル勝者を示す表示を見ながら俺はそう思った。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ