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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
世界合同演習
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あまりやる気が無いように見えますが?」

「これでもやる気はあるほうだよ? 普段の私を見たらきっと驚く、って!」

 会話しながらも全員が飛来する弾丸を余裕で回避するのは流石としか言いようが無い。亡国機業役は各勢力から国家代表クラスを1名選出、各4人となっている。
 米国はイーリス1名しか国家代表が来ておらず、豪州は『デザート・ホーク』の力を知らしめるために、アジア、EUは見せても問題の無い第2世代の国家代表を選出している。

「既に赤道連合軍の部隊がこちらに向かっている。米国、アジアの勢力の艦からもIS、航空機の発艦を確認。EU勢は包囲網を敷きつつあります」

 舞子がデータを解析しながら3人に告げる。各勢力のISは合計50前後、航空機に関しては各国の艦載機が30近く上がってきており、それぞれの方針に従ってこちらを取り囲むように動いているのが分かる。ISのハイパーセンサーを見ながらイーリスは舌打ちをした。

「模擬戦とは言え負けるのは趣味じゃねえ。一点突破だ。北を破るぞ」

 自分達が敵側、という時点で勝ちは絶対に許されないのだがイーリスには関係ない。いや、関係は大いにあるのだがイーリスの頭にはこんな任務を命じた大統領をどの程度まで困らせてやるかと言う思考の方が上回っているのだ。
 舞子はそんなイーリスに内心呆れつつ律儀に返事を返す。

「実戦形式ですしそれが妥当でしょう。では私とジェルミ代表が先行しますのでコーリング代表はウィルソン代表を頼みます」

 速度重視の2人が先行してイーリスとオリヴィアが続くと言うのがこの状況では一番効率がいい。いざとなれば高速戦闘と近接戦闘で前後から挟み撃ちに出来る。

「はいはい、任されましたよ。お守りはよろしくね〜」

「んじゃ行きますか、護衛さん?」

「ちぃ、ついて来れなかったら置いていくからな!」

 オリヴィアの言葉にイーリスはわざと大きく舌打ちをして悪態をつく。

「戦闘機に近接戦闘なんて挑まないようにねー」

「実弾も使わないようにな」

「格闘なんてもってのほかですよ」

「だあああああああ! うるっせえんだよお!」

 まるでコントのような掛け合いをした後に4人は向かってくる『デザート・ウルフ』へと戦闘態勢に入った。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「F部隊、レイヴン2を除き行動不能! なおS、T部隊によりそれら2機は保護完了! F-35は全機撃墜判定です!」

「なんという失態だ! 足止めすらもままならんとは!」

「アジア勢、米国勢の包囲も突破されつつあります!」

 艦橋内には艦長や通信員の苛立った声がひっきりなしに聞こえています。状況は不利、とはいいませ
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