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異世界からチートな常識人が来るそうですよ(タイトル詐欺)
第十話 箱庭の世界ほどチートがチートでなくなる世界はないと思う
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八本同時に投げられたナイフを―――すべて弾き返した。
「何!?」
「これで終わりです!」
証が驚愕の声を上げる。全てのナイフを防がれ、正面からさらに紫電が襲いかかってきたのだから。
「これでお終いです!」
「ちっ」
それでも彼は雷をあつかっている。脅威にはならないが、分が悪い。帝釈天の金剛杵を相手にはしたくないのだろう。跳び退いて逃げる。が、
「待ちなさい! 今度は私の番なのですよー!」
「ヽ(`o`;」
再度追いかけっこが始まるが今回はすぐに終わった。
「……あ。」
「サラバダー」
先と同じように風の力でストン、と落ちて人混みに紛れる。姿が見えなくなった証を探すために慌ててウサ耳を傾けるが、
「これは……風!?」
風の音によって探知が妨害されている。こんな器用なこともできるのか、と黒ウサギは項垂れた。
ただ今の勝敗・引き分け?
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