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異なるの物語との接触〜クロスクエスト〜
鮮血の瞬殺者&神話の勇者 VS 戦天使の長 (前編)
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ヴァリエルのHPはしっかりと削れる。

 ヴァリエルは槍を構えて旋回攻撃、セモン達が飛びのいたすきに上空へと逃げる。

「逃がすか!!」
 
 セモンの片手剣ソードスキル《ソニックリープ》。上空にも攻撃対象を絞れるソードスキル。本来の威力がたいしたことないので、いくら底上げしているといってもダメージは期待できない。しかし、妨害は可能。

「キュオオオオオッ!!」

 ヴァリエルが苦悶の声をあげて墜落。

「やるな!!」

 ビートが呟き、ソードスキルを発動。剣を振り切ったかと思うと、次の瞬間にはインパクトエフェクトが大量発生。いつの間にか剣は腰だめに構えなおされている。

 ズバァアアアン!!という派手なサウンドエフェクトの中で、ビートがつぶやく。

「……《神殺剣》12連撃……《ライトニング・スフェア》」

 ヴァリエルのHPバーは一気に二本目へと突入した。


                     *

「でぁっ!!」

 《神話剣》ソードスキル、《アラブル・ストライク》。基本的には《紫電》と同じモーションだが、速さの格が違う。突きこみがヴァリエルにヒットし、そのHPバーも残り二本を残すのみとなった。

 異変が起きたのは、その時。

 ヴ……ヴヴヴヴヴ……

 不思議な不協和音が響いた。

 そして……六方向に張り巡らされたステンドグラスが、輝き始めた。不思議な模様が屹立し、そこから、一枚につき一人、計六人の少女たちが現れる。身長はプレイヤークラス。その三倍はあろうかという大きさのヴァリエルと比べればはるかに小さいが、纏う雰囲気はそれに匹敵する。

 それぞれ、一本だけのHPバーとネームタグが表示される。

 鎌をもった少女……《Tha-GreatAngelia-Seraphy》……天使長セラフィー。

 弓をもった少女……《The-Angelia-Curio》……天使キュリオ。

 長剣をもった少女……《The-Greatangelia-Exsia》……天使長エクスシア。

 馬にまたがった少女……《The-angelia-Dunamis》……天使デュナミス。
 
 大剣を構える少女……《The-angelia-Virchu》……天使バーチュ。
 
 片手剣に円盾(ラウンドシールド)を構えた少女……《The-Angelia-Dominika》……天使ドミニカ。

 
「……おいおい。嘘だろ」

 ビートが呟き、同時に七人の戦天使たちは猛然と反撃を開始した。
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