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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十五話    『対策会議』
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一つ聞くけどあの戦いの時になのははヴィータに、フェイトはシグナムにあずかり知らない感情を覚えて体を硬直させてしまったわよね?」
「う、うん…なぜか急にヴィータちゃんが怖いっていう雰囲気が漏れてきて…」
「私も、シグナムの視線だけで冷たい何かが体を通り抜けた感じだった…」
「そう…それじゃ今からする事で注意する事は、気をしっかり持ちなさい。でなければすぐに意識を持ってかれるわよ?」


◆◇―――――――――◇◆


Side フェイト・テスタロッサ


「そう…それじゃ今からする事で注意する事は、気をしっかり持ちなさい。でなければすぐに意識を持ってかれるわよ?」

シホがそう呟いた途端、シホの目が鋭くなりあの時と…いや、あれ以上のなにかが…ッ!?
瞬間、私の周囲がまるで急に温度が下がったかのように寒くなり、体がガタガタと震えだす。そして金縛りにあったかのように体が動かない。
な、なにこの感情…!? シホがシホじゃないみたい…。まるで■■■■に遭遇したみたいな…!

(怖い…!!)

その感情が頭の中を埋め尽くしてしまうのではないかと恐怖したその時、

「シホさん…ッ! もういいです! これ以上は耐性がないなのはさん達は…ッ!!」

リンディ提督の悲痛にも聞こえる声によってフッ…とその雰囲気は消え去る。
途端、私は地面にへたり込んでしまっていた。
全身から嫌な汗が流れて気持悪い…。
気づけば…なのはも、ユーノも、フィアットも、クロノでさえも…全員私と同じような感じだった。
アルフは動物形態で茂みの中で盛大に毛を逆立たせて震えている。
エイミィもリンディ提督の後ろで普段見せない表情で体を震わせている。

「今のがなのは達が恐怖したものの正体…殺気よ。まぁ今のは殺意がない分、軽い部類に入るものだけどね」

今のが、シグナム達の放ってきたものの正体…殺気。
でもシホが言う様に殺意が籠められていないものだとしたら、本当の殺気というのはどんなものなのか…。
様々な事件を担当したクロノでさえこの有様だ。
シホの形ばかりの殺気は相当なものだったのだろう。
なのはが震える声で、

「し、シホちゃん…」
「なのは、今の感覚をしっかりと覚えておきなさい。必ずって訳ではないけど相手はこんなものを平気でぶつけてくるでしょう。
それによって気をしっかり持っていないとすぐにその負の感情に呑み込まれて緊張の糸が切れてしまう。
最悪、戦意喪失して戦えなくなってしまうわ。だからこれからの修行ではこれも取り入れてやっていくけど、皆…覚悟はある?」

シホはまるで私達を試すかのような言い方をしてきた。
でも、確かにこれに慣れないと戦いにすらならないかもしれない。それを様々と痛感した。
そして、私達の答えはす
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